2008年(平成20年)度 「フナヤオリジナル鮎竿」に思う事。
今から6年前平成14年8月の盆明け、なに気に「飯島」に行った。

10年一昔と言うが「鮎釣り=以前(20〜30年前)は鳴鹿堰堤上流で竿を出す事が「九頭竜川」で鮎釣りをする事」で湖産鮎と海産鮎が「踏む程?」いて瀬に立ち込んで囮が馴染めばガガァーンと竿をひたっくり、次々と背掛かり、半日50匹や夕方前に束釣り!という事は普通であった。
坂東島の竹生・笠川氏 北島の南部・石田・坪川氏 飯島の笹岡氏 谷口の鰐淵氏が現役で川に入っていらした時代だ。(懐かしく思い出される方も多いと思う)瀬釣り一本で超硬の竿で立ち込むスタイルは変わりなく北島〜飯島の川幅は今より狭く流れも急であった。
競技会等が始まり、日本中が鮎釣りブームとなり「泳がせ」「イナズマ抜き」など細糸・細仕掛・柔竿で釣るという「繊細・テクニックを必要とする鮎釣り」が大西 満・村田 満両氏の活躍で俺も、僕も、私もと言う勢いで広まり、我々も瀬釣りより泳がせ系の釣りに没頭。
ハイテクブームの入り口でもあり、それは、それは新鮮さを鮎釣りに再発見した心持ちであったのは皆様も同じであろう。
フィールドも志比堺(鳴鹿大堰が出来る前は左岸が荒瀬〜大岩、その下がトロ場だった)・高速上流の高圧線付近〜福松大橋〜水源池〜福井大橋とアベレージが18〜22cmの数釣り場・鳴鹿堰堤下流が中心になった。

話が平成の時代に戻るが、飯島に行く事で自信満々D社の超硬を持って入った。
半心なめていた感があった事正直に言おう!囮は養殖の18cm・オモリ4号、入る→即、掛かる。溜めようとする!溜めようとするがのされに掛かる。
下竿になったが遠目で囮が頭を出しに掛かった。耐える!耐える!寄せ始める!しかし・・・出ない!出されない!掛かり鮎が瀬の中に戻ろうと上に上がり始めた。元竿が曲がって見える。元上はキシキシ悲鳴をあげている#5〜6は言う事を聞かないで「くの字」。瀬から外そうと元竿上部を握り直して起こしに掛かった瞬時に弾かれた。身切れである。ふらふらの囮のオモリを足して入れる。又掛かる!今回は竿立ちを早めにした為取り込んだ25cmだった。ハナカンを通す。ズシッ!とした重さは鮎を引いている感覚よりビニール袋か身の詰まったマヨネーズチューブを引いている感触。底に入った途端、竿はのされグングン下竿に!二のし目でオモリ下から・・・・。

この日の釣行から頭の中に、「SUPER HARD 超超硬85」のプロトのイメージが出来た。
釣っては切れの中、浅瀬迄持久戦で持ち込んだ鮎を水深20cm足らずの所から軽い気持ちで抜き上げようとしても持ち上がらない!抜けない!見かけは超硬でも27〜28cm・250〜300gの対応は出来ていない。
これら反省点も今迄のメーカーになかった調子・長さ・価格帯での「超硬・超超硬シリーズ」を生み出す原動力となった。。
勿論、オリジナル鮎竿、下竿になっても元竿上部を握り直す事で魚が浮き始める!(高弾性素材の賜物である)

基本は地道に培って来た「主導権が取れる先調子」を基礎に来年のラインナップで
思惑の「超硬・超超硬シリーズ」は概ね出来上がりだと考える。(早瀬・硬中硬POWER等は是非造りたいシリーズではあるが・・・)
@普及版の超超硬81・超硬85に長めの「超超硬88」を買いやすい価格帯で追加!3アイテムLINE UP。
これも細身(値段の割りに《税込50000円》)でプロト3でこれなら行ける!の実感。
Aマニアックな撃龍竿925・撃龍竿925K'S Verは尺鮎を抜き上げて高い信頼と評価を博してこれ以上の剛竿は今の所必要がない位高い完成度と自負している。浮かし〜抜きに関しては東西NO1と信じている。
巨鮎が獲れた!と何十人もの方がおっしゃって下さるのが、我が満足!至福の時!
BSH超超硬85を90にする事は考えになく出来るだけ硬めで、出来る限り軽い、それで9mなら「超硬竿の優等生・特待生」これぞまさに硬さと軽さを追求した良い所取りの竿。人気機種になる気配は早くもあり!「豪龍竿90超硬H」。
プロト2(プロト1の改良) 素材自重で310gで先調子POWERFUL超硬に出来上がって満足中!是非見て下さい。
C出来る限り長くて、軽くて、硬い竿10〜12mの超硬竿は竿を何本も持っている贅沢な鮎師の望み。
なら調子と軽さと持ち重り感のない継ぎ数も9mと同じ元径も同寸法とすると95の線が出る!
しかし竿はバランス。、キッチリ95なくても良いじゃない!が持論。
セオリーを無視した調子最優先の94で決まり。
SUPER LIGHTU超硬94」となりました。
プロト素材自重、なんと300g上手く仕上げれば315g前後で94の超硬誕生!自ら自画自賛する傑作!
D「競龍竿90 硬硬調」は贅と粋の限りを尽くした限りなく超硬に近い限定生産品・御用の方お尋ねください。
フル65dを使用する張りの強い250gの強者。黒の口巻きに艶消し無塗装仕上げで美的にもなかなか!

いつまで新しい提案が出来るか!?     どこかにも書いたかも知れないが不満足を感じた時まずは自分の充足感の為に何かとやってみる!事から物造りが始まるし、同じ波長の方は便利さや使い易さを即感じて下さる。
今自分自身の体調が以前程良くなく、自分でやってみて得心するタイプの人間であるが為に体力の低下や筋力の衰え等でマイナスなメンタルになる事がある。お客様でもプライベートで釣りに行ったら人より上手く、多く釣りたい気持ちがあったが最近は負ける?事が多くなってきた。
ロートル組になってきた。体力の他に気になる事「炭素繊維の高騰」である。生活必需品でない竿やオモリ等小物迄値上げが厳しい!高かったら買わない!思考が働くと思う。消費税が3%〜5%に引き上げされた時何となく損をした気分がしばらくあった。
まさにその様な感触。違う分野需要の拡大でシェアや生産が多くなるのならばコストは下がり始める様な気がする。
造っても足りない位需要が多いから値上げしても販売が効く!といった感じがしてならない。賢明な皆様はどの様に判断をされるのか!?
決して、D社もS社もG社も申し合わせて値上げしている訳でなく、巻き込まれているのが現実である。
竿の素材は東レのトレカが一段と優れているのも事実。
自分の理念である値踏みを考え、価値観のあるものをなるべく廉価で、これなら、この調子、軽さ、素材ならいくらまで出しても良い!という各人がお持ちのボーダーを下回る売価で物を売りたいが中国の旅客機の為になかなか苦戦を強いられつつある。
このページを見て下さっている「鮎大好き!人間」の方、先調子で掛けたら鮎は竿を操作する鮎師に主導権が常にあるべきと考えが一致している方が大半と思っています。
竿を満月にし、取り込めた鮎は次の攻撃の優秀な戦力ですが、絞りまくって身切れで弾かれる!囮は瀕死状態!これでは幾ら良い竿と思い込んでても、沖あみを付けて口掛けする釣りじゃない!囮が釣果を左右する友釣りの世界では、テンポ良く囮の循環をさせた方が楽しい釣りをしていると言える。
強引な、必要以上なPOWERで押し込む釣りを推奨してる訳ではない。
時速1匹でも楽しければそれで良い!が時速1匹では8時間で2〜3匹という結果に終わるであろう。
扱い易い竿は操作性と取り込み易さが価値観の大半を占める。
超硬で11アイテムLINE UPマニアックと言われるかも知れないが初期〜中期〜後期〜晩期の諸条件の違う「瀬釣り」を征する為に、個人差に合わせたNEEDSの為に必要な譲れない部分でもあります。
でも、どの竿を選ぼうかが迷われる原因かとも思います。その為にも竿の調子を柔らかい?順〜硬い順に表記してみました! ここをクリック。
硬さを順に並べてみましたオリジナル鮎竿硬度も御覧下さい。     御購入の参考になれば幸甚です。

デザイン・色が気になる方    価格と先径・元径・重量等で決めると言う方


果てしない夢もあります!アラスカのキングサーモン・イタリアへのアオリイカエギング釣り・屋久島で鮎釣り。(真剣)
そして現実化しそうなヴィジョンの中に引受先が今の所は「GO!・YES!GO!」と言ってくれない難攻不落の鮎竿に関する突飛な、でも出来れば重宝がられると思う永年秘策として考えていた中でのベストアイディアがあり、現実化を願っている。(自分だけがそう思い込んでいる節もあるが・・・・・成る程!と感じてくださる方もいらしゃると信じ)
それが完成するまでは、サンチョはいないが、夢多き「ラ・マンチャの男」でいたい。

新製品をもっと詳しく知りたい鮎師は「オリジナル鮎竿新製品