2009年・平成21年度「NEWオリジナル鮎竿について」
征龍竿90早瀬HP・引抜急瀬90ECO、Ver.

使い手の技術理論展開能力差やアイテムに対する理解度で、完成した道具の良し悪しが大きくクローズアップされたり、開発に携わる人の誠意と情熱の違いで良くなるべき物が開発スタッフ受け(俗に言う身内受け)だけで、肝心な消費者であるユーザーには受けない商品は沢山あるし、今後もNEWアイテムを造る事で消費拡大を狙う企業としては、思惑はBIG HIT!をと、続々と輩出してくる中、諸事情で受けない商品も出るのが世の常・道理である。

受けない!鮎竿。何故?受けない?理由は何か。主因は
価値観の相違、時流がその要因である時も又、ユーザーが何を欲しているかのNEEDSの裏付けの量、地域性の違いもある、それと制作側との金銭感覚のズレ・製品の感触度の印象・新提唱や新釣法が定着しきらないうちの目先を変えるだけのモデルチェンジ等々、全てが各個人が持ち得ている現時点における価値観の差ではないかと思う。

鮎釣りのPROは他の分野のPROと比べて、野球・ゴルフ・格闘技で生計を立てているPROvsアマチュアの差は歴然で、大抵はアマチュアが完膚無きままに打ちのめされるが、釣りは、それ程、体力・能力・技術差はないかも知れない。
しかしプロを自認する鮎釣り名人の何処が一般釣り人と決定的に違うかと言えば、年間釣行日数の圧倒的多さ、全国有名河川の釣行経験回数、と、トーナメント等競技大会への出場回数の差であろう。
事,鮎釣りになったら、相手(河川)の癖を知り尽くした老獪な策士的戦法で、隙を見せたら徹定的にやり込める冷静さを持つのも、PROの方々に多くいるタイプ。そういう個性の強いタイプで我が道が王道也!と公言する鮎師の竿は○○釣法 XX釣法なる My釣法をやや押しつけ気味に理論づけし、稀有である為に多少高額でエキスパート志向の竿をリリースしがちである。
確かにプロの道具は洗練されているが、使用者レベルがそれ相応じゃないと9.5〜11mの長さや硬さ・調子が使いづらかったり、なぜ、そう造るべきなのかの制作意図が感じられなかったり、高いと言う価値観が値段で評価されてはいても30〜50万の竿の能力を引き出し切れないでいる方もたまにお見受けする。
軽さが仇になるケースもあり、高い竿程折れやすいの認識を意識しすぎると、余計高額の竿の能力を引き出し切れない。
竿はノーマルに近い方が良い!7:3 8:2 9:1調子と言えば釣り竿の調子取りの平均的表現である。
9:1調子も変則かも知れないが,魚信は取りやすいし起こしが効く。

誤解を解くよう言うが「フナヤオリジナル鮎竿」硬い竿が多いが曲がらなければ良い竿ではない!理念は守っているつもりである。
「フナヤオリジナル鮎竿」は#1はなるべく細く柔らかく曲がり#2は#1を起こす様#3は#2を・・・・と連動し胴も曲げると言うより起こす様に造ってある。

大物用にと開発され、曲がりにくく造ったとしか考えら得ない一世風靡したボロン繊維を鮎竿に使わなくなってきたのも、NASAの軍事関連機密に属する事と、竿には強すぎる、曲がらなさ過ぎる強度な繊維で在り過ぎるからだと思う。
孤を描かない竿は元竿に掛かる圧は並大抵じゃない、いわゆる持ち堪えが出来にくいと言う事である。
先調子の竿は曲がらない!のではなく必要以上に、突っ込まれ難い様に胴も良い素材を駆使し曲げのPowerテンションを起こすと言う反作用に切り変えらす様に#2〜3〜4〜5〜6〜7〜8が繋がりを持ちながら連動しているのである。
胴調子を造らない理由は胴に入るは持ち堪えは効くが折れ曲がりが孤でなく、L字やV字の様にへし曲がれば、もはや竿の機能は果たさない。
のされが加速を増すだけだからである。孤を描かせる事が出来れば強いて硬い竿をセールスしないしリリースもしない。
船釣り・磯でののされは真下か不意の尾長等が見せる急激な足下に来てからの斜め下への突っ込みであるがリールという竿の曲がりを戻す、ラインを出す機能があるからL・Vになっても取り戻しは効く。
鮎釣りやへら釣りの様に、いつも綺麗な孤をKEEPさせていないと浮かす事が出来ない。鮎はまして下流に向かって流速がある、胴に入って寄せが効かないと下方抵抗が増す、掛けた位置から2m下げさせられたら、描いていた孤は#1〜2が下方に向かい出し更なる悪循環を造り出す。
鮎竿は時期・場所・天気・水位・流速等々で使う竿を選択するが、超渇水以外は泳がしても先触れのない、引けば囮が付いてくる、抜きはシャープに玉網に収まり掛かり鮎が大きければ持ち堪えの出来る・万が一のされれば主導権を取り戻せる竿があらゆる瀬の釣りでは有効ではないかと思う理由である。

超硬ばかりが「先調子」と思っている方、急瀬90も急龍竿90も競龍竿90も同じ血を脈々と受け継いでおります!
勿論新製品の「征龍竿90早瀬HP」も「急瀬90ECO」もコンセプトは同じです。

上手くなりたい!、沢山釣りたい!と大半の鮎師は思うのではないだろうか!?!
持論であるが、釣りもセンスと運動能力が究極の違いを左右し、センスが良い運動能力のある方は吸収力にも富、人より早く上級者になる年数等でも明暗を分けると思う。しかし、どんなスポーツでも練習量が多い選手は大成する。それは言わずと知れた、出来ない、苦手を克服するからである。
地味でコツコツと腕を伸ばしてきたそう言う人こそ「いぶし銀」「職人気質」と呼ばれ身に付けた技を忘れない!技が身に付いている大器晩成タイプである。
上達のコツは吸収力と「やって見る事!」だと思う。読む・聞く・習う・調べる・見る・触れる 五感が欲しがった情報は引き出しに閉まって、取り敢えず状況下の変化を求める時に実行してみる事だ。喰わず嫌いは避けたい!やってみて駄目でももう一度は引き出しに仕舞いたい!冷静に整理して反省を込めて再チャレンジ!他の釣り師が良いと言うのにはどこかにメリットがある。体感する事が自信につながる!釣果も延びよう!

今年は、思い切って早瀬タイプをリリースする。230g前後で、先調子ながらしなやかに孤を描く竿をと幾度と修正を掛けた。
審査が一番厳しいアイテムである。九頭竜川で言えば、鳴鹿堰堤下流・足羽川・真名川・日野川・南川といった全国的にも平均的水位・流速で使える鮎竿である。汎用性の多い竿こそが釣り・鮎釣りの奥深さを導き出す。超硬一本、解禁から九頭竜返しでは寂しい!という声は多い。
荒瀬釣り愛好者のこそ、鮎の微妙さを知って頂きたく、来季は限定生産で販売です。
所が余りの反響の多さに慌てているのが現実です。2月と4月の生産数は受注残数が残り「4本・・・12/31現在」となりました。
シーズン対応が出来I難いので慌てて工場に追加するも材料の供給が出来かねるとの回答。強引に動けば値上げと言う切り札をだされる。
何れの場合でも

もう一本の「引抜急瀬90ECO」は人気・評価・安定度NO1の「引抜急瀬90」の廉価版!とは言っても素材は80d繊維も使用している優れ物。
制作の意図は、やる気満々の新規参入!初心者〜中級者〜上級志向の鮎師になるべく負担が少なく、調子は上級者も満足して使えるオールラウンダー的鮎竿販売は基本理念中の基本にあり、強いて鮎釣りの面白さを広めたい、まして虜にしてしまいたい!という鮎釣り層の拡大という遠大な願いがあります。
初年度はこれで良い!と思っても魅力に気付くと、もう少し良い竿を買って置くんだった!は良くある話です。
5年間は最低満足度を持って使える「ちょっと良い物!」の提案です。

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(誤解をされない様、申し開き致しますが、STREAMSIDEの管理人様とはお客様と販売者の関係で、縁故でも、契約でも御座いません!)