2014年(平成26年度)NEW 鮎ロッドに思いを馳せる!
           四軸 龍 早瀬SPECIAL 水切竿90(すいせつかん)ZEUS POWER

(プロローグ)
25年の風切竿 龍 85早瀬POWER そして 四軸 龍90 硬硬調POWER 共に大人気・高評価であったと自負する。
良い竿の条件である修理件数の少なさも皆無とまではいかないが圧倒的に少なかった。
軽く造る事は破損折損のリスクを背負う事となるが、度を超えた使用法をしない事を願うしかない!
如何なる竿でも使い手に身を委ねる訳であるが河川の状況・好みのポイント・魚の大きさ、ましてや、やり取り〜抜くタイミング等々千差万別・百人百色である。
ある意味、鮎竿達は過酷な試練を毎日受けていると言っても過言ではない。
竿の扱い限界を知っている上級者に使って頂くとまさに竿の能力を100%近く引き出してくれ、我々のその竿に馳せた思いを的確に言い当ててくれる。
フナヤオリジナルの歴代のテスター達がまさしくそうであるがプロトの貸し出しをしていて使用感等を下さる方の中に、今愛用の大手メーカーの最上級モデルとの比較を示して理解しやすく書き表してくれる全国からの応援メールも多くなった。
良竿と言われる最大級の誉め言葉は「軽い!細い!それなのにPOWERがあり、操作性も良く・感度に優れている!」と贅沢な程の賞賛が必要である。
〜けど〜じゃないし〜だ。と言われるのでは不満度ばかりが前面に出てしまいがちで使わないか使用回数も少ない竿と化す。

私も売る立場であるともに製造側との窓口・パイプ役・企画・調整等々、今後の方向性と、「フナヤオリジナル」の起点・取っ掛かり〜クリエイター的設計の関与〜調整・修正〜発注総数〜販売コメント・資料作りそして支払までと息つく間もなかった。
期待をされているからこそ であると信じているが、シーズン最中でも「来季はどういう竿を造るの?」の質問が一番多い。
現在、超硬ロッドは10種以上ありニッチでもある分野故、更に、隙間を埋めるには短竿か長竿と言った超変則的製品の生産関与?市場NEEDSに沿った竿及び小物類の開発?!    さあどうする!?頭の中とUSBスティックには来季以降+2〜3年分の構想がはいってます。


そうこうしている9月上旬、「フナヤオリジナル鮎竿平成26年度企画書と仕様書」なる物が郵送されてきました。
差出人は敏腕で知られた X氏であった。興味深々。封を開ける。
「ウ〜ン…フムフム〜エッ!!成程!」「それから・・・・・・そして・・・・・そうか!」
やってもいいかな!!?提案書だけに詰めていかねばならない箇所はそこそこあるが大海に出てしまっているシリーズのNEW ROD企画内容としては面白い!
電話を入れる。聞きたい事の現状分は理解した。
意思の疎通の為のやり取りはその日を境に堰を切った様に密度の濃い物となった。
残りはとても細やかなデリケートな分野に付き、公開する事は出来ないが今までにないユニークな竿となる事は請け合いである。

複雑な川の流れを斬る竿=龍(流)切竿90とするか仮称ではあるがサポート体制が出来上がっても変更のないネーミングへと歩を縮めた水切竿90 龍が良いか。
次回のコメントからは日付を追う事になる。
このページを今年も開かれる事は「至福」である。
又、一尾の龍が想像の生き物から「魂を吹き込まれ」現実の世界へ舞い下りんとしている。

時には労わってやろう!良き主の元では忠実な仕事をこなす龍となる僕を傍らに今宵は、釣友と飲み明かそう。
美酒旨鮎。思い出は取り留めのない話。思い出は笑いの中で伝説となる。 良酒旨肴。                2013年9月吉日


第一章 新・龍との出会い

平成25年9月20日(金) 渾身のプロトNO1 吟味の末・・・・・・没!ROD!

←新製品       征龍竿
【向かって左。】
来季新製品プロト=高弾性カーボン+フル四軸高密度ヤーン仕上げ。
ブランクス重量は200gで仕上がっている。これは驚異的な出来!
四軸を使わなければより軽い竿が出来上がるはずである。あえて四軸クロスに固執する理由は計り知れない潜在能力にある。仕上り230gの範疇に収まって欲しい。
【中央〜右】
新製品と征龍竿の比較テスト200gの持ち上げ〜抜く!〜受けるとの一連の動作。双方遜色のない力量
先程述べた潜在能力「四軸クロスの鎧に身を纏った」戦士達は裸族ヌードの竿とどこが違うか!
まずは件の竿を明らかに起こしの早いPOWERFUL RODと変身させる作用を与える。
次回画像UPを予定の300g負荷荷重持ち上げテストの際、竿を絞って行って釣り上げる時負荷物の動き出し始めも空中浮遊も四軸の方が早かった。
良かったね!完成を見ました!と言いたいところだが
結論は慌てないで欲しい。
今回は出遅れ気味で私の頭も四軸の利点は欲しいが20〜30gの加算をユーザーの皆様がどこまで認めて下さるか?!
軽くてPOWERFULな竿そして先調子でスレンダーとは簡単に行かないとは思っていたのだが机上では成立具象化の扉は開かれている。
次に竿が曲がって行く時のネジレ・ひねりを毎回一定の方向に引っ張られている訳ではなく酷使され続けて続けている。
この時正しい復元方向に瞬時に導く驚異の復元力が最大の魅力。
勿論通常のブランクスでも起こってる現象が四軸クロスでは表面現象としてより明確に補正し復元させていると言う訳である。
平成25年9月26日(木) 実釣での四軸プロトNO1テスト報告
現在、来季用プロトNO2の試作進行は行われているいるが、我々のけじめとして使用感の報告もせずプロトNO1を没には出来ないと意見が一致!
連休明けの24日(火)昼よりテストに向かった。
着いてまず驚いた事。水位が依然と20cm高そして白川の状態で川の縁に辛うじてハミ跡が残っている程度。期待は出来ない!しかしやらねば・・・・・・・・・・・!
プロトNO1自重226gと軽いが伸ばして引き釣り体勢にし竿をベタ竿にする。
やはり持ち重み感を感じる。
(原因は屋内テスト時に感じた#4〜#5の張りが足りない所為であろう。)
立て竿で流芯から囮を外し縁へ誘導し竿を倒しこむ!狙い通りの場所で鋭い当たりが竿をひった来る。
型は22cm位、鮎も例年と比べると若い!只、幅がないのと白っぽい。
贅沢は言えない!釣れる事に感謝!
竿も掛けてからは本領発揮でのされもせず主導権は終始こちらに!
今日はテスト!と思い直し、厳しい条件を与えるべく段々瀬へ移動。
先ずは様子を伺う為瀬肩の鏡に入れるが2〜3度布、草の根、ビニールと根掛り、仕方なく落ちていく瀬の中に錘をかませて強引に引き入れた。
すると、・・・てき面、竿先と目印が一瞬下流へ消し飛んだ。
竿を立てて2度ほど耐えた。竿も本来のPOWERで起こし始めている。それもつかの間、グィーンと流れが一気に掛かった。「パッーチン」と複合糸0.1号が弾け飛んだ。
まだ瀬の中にいる!これが分かれば結果出しは早い。拾い釣り!だ。見切りを早め目に着けて良い所、良さそうな所を足で稼ぐ作戦。
お蔭で今頃脚パンパン!ジャスト20匹!半日の釣果ならまずまず??
竿はと言うと♯4がPOWER不足の感じ=たまる。感じ。18〜22cmクラスを間引いて行く様な荒い釣りを出来る程人が少ないなら問題はないが普段であれば、丁寧に探りを入れて荒らさず、入らず、取り込める浮かせられる胴の張りが強い=先調子で感度も良い竿に特異性があると思う。
同時進行で新製品プロトNO2(NO1とは異質な物)も作り始めています。
新製品が良いのではない。
新しい素材や他社が巻きこなし製品化出来ていないハイブリッド化した物を紹介し普及させる事で少しでも低迷中の釣具業界強いて鮎釣りと言う日本文化を代表する釣種が廃るのではなくより発展する事に寄与出来ればの気持ちが究極です。
平成25年10月5日(土) 鮎友釣り期間とテスト調整期間の狭間・・・・・そして決断!
来季製品化する方向で進んでいるプロトが出来上がって来ない!
設計図的には理想型な節と嵌合のバランスそしてカーボン繊維も惜しみなくハイグレード!
軽さには反比例しがちなPOWERとのせめぎ合い。
ミッションは230g!これがクリア出来ないのであろうか。私の各節の指定等細部に渡る条件出しが多すぎるだろうか?
情報は錯綜する。D社も8.5mを・・・・G社は8.5mシリーズに9mを・・・・・・・・・。
どの辺がNEEDSなのか、どこの開発も考えるレベルは殆ど同じ様な気がする。
後はこだわり抜くか、75〜90%の状況で妥協するかであろう。
私は前者でありたいし、あり続けるつもり・・・・・・・故に、実釣テストを十分にする事。来季、時間を費やし仕上げて行く方向で意を固めたいと思っています。
誰も彼もとはいかないが修正を加えつつ仕上げて行く中で、この竿に興味のある方はTESTに参加下さり、御意見・感想をお聞かせ下さい!

反面、来春は消費税値上げの問題もあり買い急ぐべき物は急需要とされる事が得策かと思います。
思いは風見鶏。シーズン最中に間に合えば・・・いや出来れば5月迄に・・・・・。夢は叶う!ものと信じ育てるのも素晴らしい事かも!


平成25年10月12日(土)プロトNO2完成→修正パーツオーダー→独断チューン→プロトNO3仕上り間近!高まる気合い。

プロトNO2+修正の自重222g
これは四軸クロスの重量20〜25gを差し引いたブランクス重量は
195〜200gという事で20〜30万円クラスの素材である。
つまりブランクスは超高弾性炭素繊維しているという証明である。

現状ではやや【征龍竿】がPOWERを若干見せつけている様ですが
すでにオーダー中のPOWER UP仕様のパーツが入れば
予想以上の竿となりそうです。この竿の「売り」は皆様も未体験の
四軸クロスの変幻なる対応であるという事。銘竿を越えて‥が望みです

振って見て柔らかい!がNO2の第一印象。♯4のチューンを昨日オーダーしました。
手前がプロトです。連動すべき起きの力が繋がりきれていません。
又振り調子を確認すると竿全体ボニヨン ドヨンとするこれを先調子御愛好鮎師は嫌がる。
なぜなら溜る所=振幅戻りが膨らむ所が突出過ぎている。微妙な所だが♯4と同時に#5〜6も竿が叩かない様もう少し張りを出す様に要請しました。
結果は誰にも見えません!が、キャリアと素材の良さがあります。
万が一、想像を大きく反したものであっても冷静に分析、節の長尺、素材の見直し、修正パーツ再オーダー、差替え。
竿造りってこの様な物である。地道な繰り返しによる修復と修正である。
その為には感性を研ぎ澄まして望まなくてはいけない。

第2章 夢に見た四軸早瀬

平成25年10月27日  祝!26年度オリジナル鮎竿 【四軸 龍 早瀬Special 水切竿プロト】  完成!
STREAMSIDE TOMO氏による 狩野川実釣テストへ

硬くした分3gの増量位、仕方がない!と思わせる様な予想以上?の素晴らしい出来栄えに!!
最高峰ブランクスに必然的に+20g要求される四軸クロス。6本の差替で持ち重り感も一気に解消された!

完成品と差替したパーツの山。たかが…一朝一夕には行かない

念の為再度検量に。やはり225g!?

「水切竿90」フル四軸高弾性カーボン
9m 225〜230g 8本継 140cm
先径1.6mm適合ナイロン0.1〜0.5号
適合金属糸0.05〜0.25号 オモリ負荷0〜3号 価格未定 
4月より消費税値上あり
来季生産そして御使用願えるかもわからないところまで漕ぎ付いた。
微妙な所まで完成品に近づいていた「プロトNO2」原型に限りなく近いがオーダーしたパーツは4本。
既存品と節の長さ・テーパー・カーボン素材の違いがあり#1・2・3との相性確認もしなくては(汗、汗)・・・・順列差替組合せは3の3乗x4の・・・(冷や汗)数学苦手!
いつもの如く屋外での振り比べである。
征龍竿も比較の対象として伸ばし切る。
♯4差替えの#5既存、#1〜3はNO1プロトの・・・・しっくりこない・・・・各パーツが間違わない様にNO1は3本線・NO2は4本線・NO3には5本線/NO4には6本線が付いているが伸ばして縮めて外して差し替えて伸ばして振って止めて振って・・振って縮めて・・・・・『♯4をサポートする#5が・・だから#6も張りを強く・・・・その時#1〜3はNO2で・・・・・柔軟性を出す。』一人ごとを自分に言い聞かせ次なる組み合わせを模索して行く。
「模索は木を切る!ヘェイエイほー♪模索〜もさく〃もう夜が更ける♪」
線と硬さが理解出来て能率UP!確かめる為に敢えて胴にたたく組合せを造れる様になった。
そうなれば答えは出たも同然!
Ans、#1〜2〜3=NO1(3本線)#4(6本線)#5(5本線)#6(6本線)#7〜8B(4本線)‥…決定!1着1番・・・・・・・???

ダイヤモンドやサファイアの原石を見つけ、磨けば磨く程良い物に良い商品になって行く!例えがあるがまさしくその通りである。
世界初の220g台のフル四軸カーボンの鮎竿の誕生の瞬間である。
勿論、#5〜6の波打ちもピタッと止まり、ダレ感が全くなくなった為に持ち重り感がこれ程軽減されるのか!
振り戻り=振幅も瞬時に振れが止まり、野鮎が掛かっても的確に竿を、獲物を誘導し浮かす!
竿を天に向かって突けばほぼ最短距離で玉網に吸い込まれる!だろうと幾多の竿を見てきた私はそう想像する!

四軸と言う魅力ある素材に各社飛びつかない理由が少し分かった。 それは18〜25gの加重ハンデイを背負うのが必然となるからであろう。
190g〜210gで9mならTOP CLASSの竿である。早瀬POWERタイプなら215〜230gあった方が釣りの安定感が増すであろう竿に+20gの加重。
つい、データ読みを重視すると225gのブランクスは良い竿、同じ225gのブランクスに加重20gで245g四軸仕様=割増価格????
付加価値は使わなければ見えてこない。
ある意味軽さを競う「早瀬タイプ」系と尺鮎が獲れるなら・・・・・「荒瀬・超硬・巨鮎」系の竿には300gを大幅に超える劇的な竿を登場させる。
特に九頭竜の職漁師は自分の入る場所が錘を5号の連珠や10+5+3等と馴染み切るまで錘を付け足していく。
その手の竿は軽竿派を沈黙させてしまう巨鮎を連発させる。350〜440gの竿で大輪の花を咲かす。
そんな剛竿を好む撃龍竿k’sVの生みの親「龍神K氏」ですら四軸カーボンの威力はトルクの強さ、竿溜りの良さ、抜け出しの早さ等々、四軸龍とU社「TOPROAD
鮎競技GX大鮎荒瀬SP」を昨年〜今シーズン使い込んで絶賛している素材。
今迄は四軸クロスは重さに不満を言わない大鮎派向け素材として活用策が見出されて居る様に見えるが、いや、20gのハンディに負けない早瀬タイプの竿を開発する事による多くのロスを敢えて回避してきたのだと思う。

今年〜来年の予約キャンペーンにLINEUPされていない理由に実釣TESTが行われていない事がまず挙げられる。
尺鮎を釣るのでも束釣りをするのでもなく流速対応・浮き上がり・抜けの具合・敢えての下竿釣法等、正常時のスチエーション・悪条件からの抜け出し対応等が検証できればTESTの意味は十二分にある。
10月も末。台風の連続襲来。福井では囮すら調達出来ない。
兎に角、今回の四軸早瀬は自信作である。
どこも成し得なかった素材をこう使うべきと達成した満足感を味合っている。

チャレンジャーかパイオニアーか!?が今、証明される。
良きサラリーマンで、良き釣人、良きアドバイザーでもあるテスターTOMOさんが、TESTをかって出てくれた事。
今年は父上が長い闘病の末、鬼籍に入られ、喪明け迄自粛。そして待ちに待って9月に復活と言う経緯もあった。
来店の際NO1プロトは見ているが、変更するに決まっているその後のタイミングを見計らって竿が出来上がる日が分かっていた様に連絡が入りました。
「狩野川なら11月でも鮎釣りが出来る川。四軸早瀬、実釣テストしてあげるよ!」   以心伝心   それとも思いやり?
ほんと何て良い人に巡り会ったのだろうと感謝!感謝!感謝!
神通へ有田へ行こう?!・・・・・いや・・・来年(26年)解禁から・・・・・等々と考えていましたがTOMOさんの登場で形勢逆転の感あり。


そうそう呼称を考えてイメージを高めて貰わなくてはなりません!
【四軸 龍 早瀬Special 水切竿90 ZeusPower】とするつもりです!
先調子感溢れるフォルムから四軸カーボンが生み出す全知全能のPOWER
とくと御期待下さい!もう一つ売価が未定ですが今から交渉です。
TESTの結果如何では修正箇所多発の可能性もあります。
ここが竿と言う物のデリケートな所です。使い勝手の良い様にする為、そして気に入る竿を造る事が最終目的です。
素材原価が高額すぎて私が怖気づいたらゴメンナサイ!
完成次第納得の価格にて発表致します。

11月〜12月いや来年?に持越しの可能性もありますから。


平成25年11月1日(金) 225gの奇跡と4軸への期待性
40年近く、伊達に竿を見てきた訳じゃない!好みではあるがLure系JIGGINGRod以外、竿の良し悪しは判定できる!と思っている。
仕事柄御付合いもあったが、海釣りの基本は「投げ釣り」と言われたのがきっかけで小西和人氏の「全日本サーフ」にも長くいた。
県釣り連盟発足式典に主賓として講演をして頂いた事があった。
お出迎え役は私に任されていた。定時、JRの改札口に現れた?なぜか初対面なのに「旧知」の感がする。
紺のブレザーとトレードマークのひげ・物静かな雰囲気、それでいてオーラが立ち上っていた。
一通りのあいさつの後会場に、普通なら車・ハイヤーを使うところであろうが短い滞在時間少しでも福井の街を見て頂いた方が・・・・・と、不躾ながらとっさに
「先生!会場まではそんなに遠くありませんから歩いて頂けませんか?」小西氏は・・・・[もちろん!良いですよ]と快諾。
着くまでの10数分間、福井城跡の事、福井戦災震災〜復活の話など有意義な時間を楽しまさせて頂いた思い出がある(脱線)
磯釣りの王様は石鯛とばかり「全磯連」に所属、遠征・離島ブームが訪れ磯釣りに没頭したが、夏は鮎と決めていた。

鮒釣りも「日本ヘラ研」入会で奥の深さと難しさを知ったが6〜7〜8〜9月は鮎の引き味に勝るものはないと思った。
当時の全国最大規模の鮎の大会といえば「がまかつ」全国各地から100名が決勝、延べ3日の大会その大会に釣友・兄貴分・師匠達が沢山出て活躍をした。
師匠連TKさん・MYさん・KMさんは優勝・準優勝・参位・釣友の中でも2位・3位べスト8と輝かしい戦歴を持つ者も多くいて、日頃も良く釣るが私達も負けじと切磋琢磨。〇〇ちゃんがxxxx大会で5位だったら俺が出れば?位。と紙一重?若かった頃の自信は・・・・・・(冷や汗)
実際どんぐりの背比であった様な気がする位みんなが情熱を燃やして鮎釣りをした頃でもあった。

雪国・福井は北〜北西の風が吹き出すとOFFである。冬はスキーか九州〜伊豆へ大物狙い!
そんな中で自分が良い!と思って使う竿にある共通性があるのに気づくのは昭和55年頃の八丈島遠征を続けていた時期。
シマノXライン・がまかつマークU・ダイワアモルファス・Olympicボロンで横一線。
条件は軽くて先径は細くバットPowerのある竿。そして強い腰を持つが溜り過ぎない!かと言って硬くて弾き過ぎないと竿を好んだ。
ヒラマサ(1m〜1.2m)をふかせうきのハリスうきでアタリを獲る為操作性の良い先竿、10Kg以上を浮かして来るパワフルなBATとベンドが綺麗な竿が不可欠。

鮎釣りが楽しいのは思惑通り操作して思惑通りの場所で掛ける。そして綺麗に取りこむの連鎖が続くとどんな河川でも楽しいものです。
取り込めない浮き上げられない。のされ切る。バラシの序曲は「釣った!」とは言いません。
引き舟に入れてこそ鮎釣りが上手くなって行くはずです。

先調子は釣りを楽しくさせ獲物も獲れる確率を高めてくれました。
過信ではなく竿の調子を見る時継いで行く途中(#1〜2〜3を伸ばして見れば)から良い竿(好み)か否か判断が出来ます。
勿論胴調子に敢えてする30万円クラスも多々ありニーズもある事は良く知っています。
30〜40万円する竿が悪かろうはずはありません。
フナヤオリジナルは高性能と適正価格を売りにしてきました。
今回の「四軸早瀬は200g<ブランクス>+20〜25g<四軸>と言う飛越をこなし更に鮎師に驚きと夢を与え続ける素晴らしい調子!」
と自負する傑作になりました。
ややPowerの欲しい早瀬をお探しの方。候補に是非お上げ下さい。

第3章 深淵〜迷宮〜樹海……光明

平成25年11月22日(金) 逞しく・頭脳も明晰になり帰ってまいりました!
鮎の川「狩野川での実釣・テスト」の詳細話を聞いたのは11/4の連休日。
自信ありありの出来上がりと自己満足に満ちTOMO氏も一発OK!と高をくくっていた。
結果を聞きたい一心でTELをいれるがコール音だけで・・・・・まだ川の中で頑張っていてくれる と思い返信を待つ。
IPhonが着信を知らせる。
「御苦労様!どうでした?????」
意に反して「振り調子は完璧な位いいんだけど・・・・・・・穂持ちが弱い。致命的なのはプロト2では感度が悪い! 釣っていて楽しくないよ」
「がぁ〜ん!!!!!」煩悩の鐘が鳴りひびーく!「ぐぁうぉ〜ん」
〜聞いてはいるが頭の中は次回10日までに修正パーツが上がるのか?・・・・・・・・時間は1年棒に振れば嫌と言うほどある。
今シーズンの感触が残っている間にと言えば天気や狩野川と言えど11月10日位が限度であろう。
伝令役として意図が通じたか?通じるか?の心配が先になる。
11/4 STREAMSIDE釣行記はここをクリック』

開発との打ち合わせ『#1をもっと・・・して#2は・・・・#3の長さが‥…だから♯4・2・1の素材を・・・・・』と簡単には行かない。
延長戦に持ち込んでも良いか!?の合図。
きっと誰でも透明なれど底の見えない深淵・出口のない迷宮・はたまた戻る事の出来ない樹海に連れて行かれる気分になる。

兎に角修正パーツが上がるのを待つしかない!
天気は悪い!
10日には修正パーツの一部しか間に合わないが直送する旨連絡が入る。
完成品=思惑通りの竿にならないままでの実釣テストを強いられる事と悪天候の中でのそれはまさしく修行・試練であるようだ。
良くなる為の修正を快諾してくれたTOMO氏に改めて感謝!
11/10 STREAMSIDEの釣行記』

12日。会心の修正パーツが出来ました!と連絡が入る。
感度も取れ#2〜3の腰も強くなる筈です。
今回で駄目ならハッキリ!出来ないと認めっ根本からやり直します。
竿って簡単に切って巻いて締めて炉入れして継いで出来る様に考えがちだが節の繋がりの力の連鎖を如何に綺麗に出すかは物理・科学・数学の世界でもある。
理論付のない選択はリスクを大きくするばかり。
そして11/16〜17日の釣行の様子がこれだ!強い瀬の中に敢えて囮を突っ込み掛けなくては最盛期の竿の状態が分からないと実感のある釣りが優先となる。
微妙な使い分けでTOMO氏も納得の竿になった。
この時期誰が他人の為に寒い思いをし竿の最終調整をかって出てくれるだろうか?!
私の健康上の理由もあるが快くTESTを承知し責任を全うしてくれる「人となり」は何にも一流である「人」に備えられた「芯の強さ」と捉えている。

四軸 龍 早瀬SPECIAL 水切竿90 ZP は狩野川の水に清められ垢抜けした好男子となり帰って来た。
TOMO氏が水切竿のインプレを出すまではHPの更新は遠慮した。
いよいよNEW HEROの詳細・カラー・売価等の調整に入ります。
生産本数で価格の調整は可能ですが大きく在庫を持つほどの余力はありません。
皆様の御支援・御協力が何よりも救いになります。
負荷荷重テストにおけるベンディングを再再々度認識する。 平成25年11月25日(月)


四軸 龍 早瀬「水切竿90」 全容

良く曲がっている様にみえる

下になっているのが四軸 龍 早瀬。竿には185gの錘が付けられている。
瞬時に負荷を感じ臨戦態勢に入ろうとする瞬発力は見逃すな!

一番奥が四軸龍 早瀬。構える竿の位置の個人差でテンションの掛り方も
異なる事が影を見て頂くと歴然とする。

綺麗な弧を描くイメージに近いのが一番奥に構える四軸プロト。
甲乙つけるのではなく臨機応変に使い分けられたらBESTであろう。
こうなると微妙な好みと感性の分野になってしまうが率直な結論。
♯1〜2〜3をチューニングしたら#4〜5〜6を触らなくてはならない。
そして#7にも影響が出始める。比較する竿が何であるのか求める物が
何なのか今一度考えてみる。イタチゴッコは毎回の事ではあるが・・・

荷重の錘が動き出す瞬間の画像。♯4・5・6の安定感が先調子の命。

四軸の長所はネジレ・ひねりに対する復元性である事は何度も記述した。
TESTをし感度を引き出すチューンはTOMO氏に委ねた。
こんな事もあるのである。先が強く逞しくなった分#5〜6にPOWER追随させる要素が出来る。
節の長さ・テーパー形状でも変化は付けられる。
求める物が何であるのか!翔龍V竿90は硬中硬HIGH POWER<風切竿85は早瀬POWER<征龍竿は早瀬HIGH POWER<龍星☆竿90は急瀬HIGH POWER
と柔らかい竿から硬い竿へと並べてみる。
征龍竿の上を行く硬さを求めていたのがすっきりと納得いかない。
クリエイトするものと違う様な気がする。

もう一度どの調子を補えばいいのか。ベストアンサーは何なのか?
今更・・・・・・・失笑されていらっしゃる方も多いと思う。

現実は#1が4本#2が3本#3も3本♯4X2本#5X3本#6x3本とパズルでも出来る組合せです。
修正パーツの差替え・継ぎ方で微妙な味が出来てしまいます。
結果ラビリンスへ。
征龍竿より硬い竿が必要ならば修正、征龍竿よりPowerDownさせ気味にするのなら現状に+プチ改良。
征龍竿は継続させるつもりであるし多くのファンもいる銘竿。同じ調子は要らない。
ああでもない!こうでもない!入れ替え差替えが1週間以上続いている。
夢にまで出てくる始末。最終決定近くまで来ているのだが・・・・・・・・いけいけ!と待て!の鬩ぎ合い。
一つ言える事POWERを上げると軽くて硬い=つかいやすい!と言う理由だけで無理に瀬に押し込む方が増える現象となる。
つまり破損リスクは急激に高まる。
今少し悩まして下さい!


第4章  優柔不断ではなく・・・・・・見る前に跳べ!ない!・・・・・石橋を叩いてトンネルZOO  へ

平成25年11月28日(木) 決まらない=悪いからではなく『ベリーベスト』風に???甲乙つけ難い!!!!!!?
配置を決められたパーツを絞り込み組み立て表にしてみたがそれでも12パータン出来上がった。
執拗に攻め抜いて負荷TESTを繰り返し12パターンを3パターンに迄絞った。
似かよってい過ぎる為に微妙な調子の裏付がいる事は言うまでもない。
煮詰めて出した結論の答えは複数回答へと未練を残す。
後は私以外の者が背中をPUSH!してくれるか?
そうなればお気に入りの感度に修正してくれたTOMOさんの意見と竿の振り調子もシャープになる私の案のコラボとなる。
それともTタイプ&Sタイプで使い手側の好みに委ねるか売り出すか?
はたまたTにSタイプオプションを付けるかである?
コストの跳ね上がりも懸念され良策とは言い難い気がする。

ついに切り札が切られた12/6に工場開発企画責任者が来福・来社してくれる事になった。
結論へ一気に持ち込めるはずだ。
竿は生き物 魔物である。
結論は12/6以降ですが書き込みはして行きます。

平成25年11月30日(土) 組合せの入れ替え表と方策について

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#
1の7本線に関しては#1の優等生と見る。

感度?もTESTERのお蔭と修正パーツが功を奏したのか修正されたとの報告は来ている。
全体に先調子で硬めの調子は、針掛りをスムーズにさせる。
パンチ力を持つ@GKの組合せがベスト。

#2も連動しより硬くより強い印象を受ける。
これぞ先調子といわせる#3〜4の竿の曲りを抑え切る反発力は四軸クロスからも生まれる。

今はまだ、高弾性を纏い実戦・出番を待つ。

私の持論は「#5以降の素材がその竿の良し悪しを決める集大成」である。

誤魔化しの効きやすい#6〜7に贅沢な素材を使う事で本気なのかどうか、又、使い易さや調子は変貌しうる。
その為にも#
56の見極めをする!遙かな思いを込めさせる竿造りに不可欠の作業である。
仕事は言え求める物は「調子という感性」研ぎ澄まされたメンタルな分野である。
嫌になって休憩に入っても頭の中はさっきの組合せを反芻している。
竿の振り比べは決して楽ではない。

7−4−7−6−5−4−4−4 
74765644
  
7-4-7-6-6-6-4-4
 である!

微妙な組替の例を表に現した。完成系に近かった為作業は一週間余で済んだ。嬉しい事実

平成25年12月2日(月)  師走だなぁ〜。ぼかぁ〜死ぬまで君を離さないぞ。いいだろう!?(水切竿を擬人化する)

50匁(約188g)を引き上げてベンディングを再確認。
上(征龍竿)下(四軸早瀬)
雨のふる日は天気が悪い♪
悪い筈だよー雨が降る!
チョイな〜ちょいな♪
テストは?!
雨が降る!いつやるの?
「今でしょう!!店内で!」
気になる組合せは即実行!
左(手前)が四軸早瀬
右側(奥)が銘竿!征龍竿。
紆余曲折ありましたが目標
としていた征龍竿レベル迄は漕ぎ着いた。
いや遜色はない!

WALK!Don't RUN。
急がば回れ!であった。
前にも書いたが、フナヤオリジナルが密かに目指していた中硬硬〜早瀬〜急瀬〜硬硬調〜超硬〜超超硬〜激流までのラインアップは造らさせて頂いた。
柔らかい調子から、翔龍V竿<SuperFine早瀬90<風切竿85早瀬Power<征龍竿90早瀬HighPower<急龍竿90急瀬SPECIAL‥……と続いて行く訳である。
余りにも個人的な妄想で、私の持っていない急瀬に近いPowerRODへと調子を誘(いざな)っていた。と反省する。

先ずは一番全国の鮎師から求められている早瀬POWERの9mRODを造る様に考えをシフトして行かねばならないのでなかろうか?
軽さは疲れ知らずの釣行はテンポ・リズム・を呼び起こし爆釣釣果を生み出します。
調子も、操作性もすべて優れていると高評価の「風切竿は85」8.5mである。
長さ・継数等にはセオリーはないが90=9mの竿で評価を取る事が短竿や長竿の評価も高まるのは「磯竿のセオリーが5.3m」が取り込み・重さ・バランス・操作性の優劣を決定する起因となるのと同じ意味合いだろう。
使いやすい!使いやすそうな!?竿のイメージ////8.5〜9.5m 8〜9継 130〜145cm仕舞 早瀬なら210〜230g 早瀬POWERなら220〜235g
早瀬HIGH POWERなら225〜245g 価格は15〜18万で購入出来る先調子。      これが良い!

ふと思い立つ事がある!持ち重り指数を換算してみよう。
四軸早瀬 224gx3100=69.5  征龍竿 237x2850=67.6 ちなみに がまかつエクセルシオ早瀬90が43万円で69.1遜色ない。
銘竿に近づいているが分かって頂きたい。


第五章  四軸早瀬「水切竿」 解析する事の意義。されば与えられん!ゼウスPOWER

。平成25年12月6日(金)  技術系が持て囃されるのは理論派だから!
ついに工場から企画開発設計を担当してくれる部長を引っぱり出し、御足労願う事となった。
水切竿の全貌はほぼ完成しているのだが微妙な部分でのテスターと意見が食い違った構造・素材の違い等、詰めの部分を明白にしなくてはならない。
聞きたい事は山積であった。
製作上の非公開・極秘事項も多々ありここで明らかにする事が出来ないのは残念ではあるが、矢継ぎ早の質問にも理路整然たる答え!流石!工学系の回路。
満足のいく面談・質疑応答の時間であった。

今一度組替表の@とGを見て頂きたい。♯1〜4は一緒#5が#6が違うが#7・8Bは一緒。
しかも#6は口の厚みが違うだけで歴然と違うのは#5のみである。
この次元でAよりB。BよりAと回答を出す事を出来る人は100人に3人〜2人だそうだ。
それだけ微妙な感性を必要とするという事である。
竿を構える手の位置、竿を差す角度、竿の反発力・振幅戻りを体感する時の竿の振り方、基本、室内か屋外かでも竿の特性を見出す為には諸条件をクリアしなくてはならない。

9mの軽量・極細糸仕様・胴調子の竿を室内でベタ竿に構え軽く揺する程度で調子を見極めた!
いや〜竿は安定感のある胴調子が良いと語って仕舞われた貴方、竿は生きています!
例えが当てはまるか、どうか分かりませんが・・・・・、
引き釣りの名手「小澤 剛]氏が竿尻を持つのではなく指先2本で上から支えているだけの独特な「剛式 天秤持ち」をします。
微妙な違和感や前当たりを感じる為と手尻を出す事とバランスを指で調整する事で竿の長さからくる持ち重り感を見事に解消しています。
釣行回数の多さからくる疲労軽減と集中力を高める方法を竿の持ち方一つで完成形として成就させています。

高額な竿を購入するのですからせめて制約のない広いスペースで御自分のいつもの竿を構えるポーズで伸ばし切って2〜3本を候補と絞りセレクト下さい。

今一度、他社高額商品と見比べ・持ち比べ・振り比べて下さい。
あくまでもコンセプトは「より良い物をより安く納得して御購入頂く」です。
どちらの意見が「水切竿」に盛り込まれたかよりも、お互い切磋琢磨して無からクリエイトをする事の意義と感性の結晶と喜んでいます。
設計上の素材構成の全ては言えないが♯1には55d#6は80+60d今回追加オーダーをした#7には最上素材・超高弾性繊維90d+60dを使います。
更に未知数のPOWERを生み、水中の争いの主導権は譲りません!

アイテムランクとしてはSuperFine早瀬90・風切竿85の上位にランクさせ正式に四軸 龍 早瀬Special水切竿90ZEUS POWERと銘々
銘竿の誉れ高い征龍竿90早瀬HighPowerの次に定位置を設け汎用性の広さを味わって頂く心算だ。

又修正♯7は12/18頃仕上がってくる。
構想は四軸を纏った早瀬!と早い時点であったがようやく辿り着いた気がする。

気になる販売価格は商品が製品・色/デザインも詰めた時点で決定だが、製作側としては15〜16万円前後(税込)で皆様に使って頂きたい。

重要な決意としては、何としてでも3月までに御購入機会を造り消費税増税に小さな抵抗をしておきたい。


エピローグ

平成25年12月14日(土) 水を切リ裂き 龍 見参!水切竿(すいせつかん)
デザイン・・・元竿「FunayaOriginal」・中央付近【紫】下地がブルーラメに
素材・…・最終修正パーツとして♯5を更に硬く・強く、♯7を80+60を最強コラボ90d+60dと張りをだし、竿の起こしスピードを劇的に改善。
繋がり・POWER・復元力を超高弾性炭素繊維+フル四軸クロスで強化!
お陰様を持ちまして、来春以降かと一時は「匙を投げ出しそうに」なった四軸 早瀬 水切竿(すいせつかん と御読み下さい)90が完成致します。
ZEUS POWERと表記致しましたのはクワトロ(四軸)カーボンを全身に纏った早瀬POWER調子は未知なるPOWER ZONE、しかも完成自重228〜229g(尻栓込・塗装込)とブランクス200〜220g+クアトロカーボン20〜25g+塗装10〜30gが如何に良い素材(全能の力を呼び起す)を使用しているかを示している。
早瀬POWER9m200〜210gの通常相場は25〜35〜40万クラスである。
80+60d繊維から90+60d繊維への移行も大英断として評価されると思う。
何故ならこれ以上高指数の炭素繊維で竿を巻いたという情報は聞いた事がない。
最高+最上+ネジレ・潰れに強く+軽量+高感度+・・・・・・・とにかく良い素材を惜しみなくこれでもかと使った商品が悪かろう筈はない。
全国各地で思惑の違った鮎師が同じ竿を使って自分の能力を「水切竿」に委ねている。
「全知全能」ゼウスパワーは思いがけぬ能力を釣場は違ってもきっと見せ付けてくれる筈である。

スペック
【製品名】 四軸 龍 早瀬SPECIAL 水切竿90 ZeusPower

【全長】 9.0m 【自重】 228g 【継数】 8本 【先/元径】 1.75mm/25.6mm 【モーメント】 69 【適正金属糸】 0.05〜0.25号
【適正ナイロン】0.15〜0.8号 【適正錘負荷】0〜4号 【硬度】P2.75〜2.8 早瀬パワー 【販売価格】163500円(税込)→160000(税込)に値下げ!(価格は交渉の結果ほんの少しではありますが割引が出来る様になりました。より良い物より安くが心情!少額でも還元出来る事は嬉しき事です。)

3月までに完納する様申請中ですが素材の準備やLINEの状況で、増税後4月にずれ込む恐れも出て参りました。
12/18にオーダー数に対する生産可能本数の調整をしてもらいます。
しかし納品は最速でも3月中旬かと思います。

ここで「水切竿90」に興味や関心のある方の調査が出来れば指針として活用させていただきます。
住所・氏名の記載は記名・無記名いずれでも結構です!
@3月までに購入したい!
A4月以降に購入したい
B検討中!?プロトの貸出・来店して考える。


@〜Bの番号と御意見・質問等御座いましたらご遠慮なく御書き下さい。
「水切竿について」まで12/29までにメール下さい。
貴重な御意見として拝読、質問には出来る限り返信させて頂きます。

「メール送信宛先は 「水切竿について」 迄 メールを下さると幸甚です。
御協力に感謝致します!


フル四軸(#1〜元竿迄 高密度四軸カーボン使用) 早瀬90は世界初の快挙!?

平成25年12月17日(火ZeusPowerを与えられし龍  降臨
我が店舗のCMではない。水切竿に50匁
(約188g)の錘を付けて
竿の曲りを見ている所。
#3〜2〜1がちょっと
会釈している程度。
勿論楽々吊り上げてくれたPOWERは「早瀬調子を超越している!」と絶賛。
抜きに関しては弾道・
初速から玉網に飛び込む速さ・正確さどれをとっても最上級。
ギャラリーが数名いるのだが「すげぇ!」「触ってもいいすか?!」「この力の源が四軸パワー
!?」
次のテストは
のされるイメージ。
ダミーの鮎185g。
シューティングスタイル。遠くに投げる!
下竿ポジションを、敢えてつくる。
竿を立てにかかると瞬時にダミー君が地を這う様に忠実な小動物の様に竿先に追順し宙に浮く。
ZeusPower!
更にテストは続く
早瀬竿ではしない!

九頭竜返し!を連発
お次は
関東燕返し!
秘技のデモスト!
折れなくて良かった!!
今回のハイライトは
大手メーカーではコストを抑える意味でも余り使用をしない
超高弾性カーボン90+60d繊維をふんだんに使った事。グラファイト化したブランクスはコンクリート等硬い床・壁に竿の尻部分を当ててやると金属音「キィ〜ン・コーン」と乾いた音がする。感度と言う微妙な
生命を増幅させる。
初めて見る水切竿
名手M氏も納得・感嘆・賛美し始めたのはダミーを付け、実戦形式になってから抜け、取り回しの良さを絶賛。
 【総括】
この竿、四軸早瀬 水切竿(すいせつかん)の最大アピール部門は「高弾性・高密度四軸カーボンクロス」で全身覆われた2014年新作鮎竿である。
四軸カーボンについては「四軸カーボンってなぁに?!」を御覧下さい。
竿は全てひねられてしかも、捻じられる動作で使われるが、釣り人は逐一、竿がタオルを絞られるが如く左右に運動量を多くしているのを、
自分が造り出している知らない。
水切竿は高感度で起しの早い高反発・超高弾性カーボン(55〜60〜80〜90dカーボン)を惜しみなく使いつつベンド曲線を確認、
一節、一節の繋がりを計算し画一調子になりがちな「先調子」を、早瀬調子の中にで見事に演出した。

 特筆すべきはその重量228gという四軸市場フル使用ながら最軽量である事。
クアトロ(四軸)カーボンロッドと言う限り玉口部分だけとか元竿だけとか、奇を照らすクアトロロッドでは特性度外視のデザインだけである。
100匹釣り上げても100回引き味が違い竿の曲り、復元力も100回違っている筈である。
あらゆる状況に当てはまる為にはより多くの部位に使ってやるのがクアトロカーボンの本意であろう。
極限時のネジレ・ヒネリ/POWERがもう一枚戦闘力を高める為に身に纏う「ヒーロークロース=戦闘服」である。
その代償は・・・・・・・、どれだけ良いブランクスを使っても+15〜20gと言う鎧(よろい)代を高額負担で100%受け入れなくてはならない。
そして、振り調子だけだと急テーパー無塗装鮎竿は持ち重り感は激減、反面細身筋肉質・最上素材で200g前後+20g+仕上10g。
228gに抑え込んだ意義の深さに感嘆して欲しい。
 若干のずっしり感がある気もするがこれも潜在能力を一気に発揮するメリットを竿全身が語りかけている為である。
秘められし能力は、実戦ですべてが良い方向に、発揮され、好転じてくる。
これこそ「全知全能」「ZeusPower」といえる。

「透き通るはずの白泡の噛む流水を切り裂いて孤高の龍が舞出でる!」水切竿 完成である。

硬中硬設定には硬中硬らしさ、早瀬設定には早瀬調子らしさが前提になくてはならない!
195gの9.25mで超超硬と書いても鮎師は信用しない。
おさまるべき範疇と構造を理解しているからである。
クリエーターはチャレンジャー!今回の事に関して言えば、四軸の未知数・潜在能力が一人でも多くの釣り師が使う事でよりデータを具象化出来る。
より良い製品はその分野の扉を大きく開ける。
革新・革命・改革は進歩を意味する。釣りから文化が始まり文明へ・・・・・・・。そんな事すら思わせる会心の出来となった気がする。

最後にこの竿の製作に御支援・御協力を頂いたU氏・TOMO氏他全てのスタッフに御礼を申し上げます。
皆様の御愛顧・御意見も大きな励みです。感謝を持ってこの項締め括りたいと思います。            合掌。
                                                                                   2013年12月24日 

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