D・S・G社25年新作鮎竿を斬る!
書かないでおこうと思った各メーカーの13年販売予定の鮎竿の寸評。
振って見てしまったからには言いたくはないが言わずにいられない。
少しでも御購入の手助けになれば幸甚です。あくまでも御購入して頂く為の助言であります。
尚、私が感じた個人的な見解や感想である為、信頼のおけるお店で良く振って再確認の上御購入下さい。
では始まり始まり・・・・・・・・・!

2013年1月29日(火) ダイワ・・・SPECIAL T90・TypeS90・競技AH90・エアーT90・メタルチューン90etc・・etcを見ました。
FishingShowでも占拠する様にじっくり鮎竿ブース見てくる。周りの方々には悪いが納得いくまで《気》を発しながら振り、止め、振り続ける。
ましてはいち早く店内で見せてくれるのであれば邪魔をする者はいない。
極上の時間である。その日が今日であった。

近年鮎竿の展示は垂直に近い状況に陳列してある。この方法だと10m 11mの竿でもスペースは取らない省エネ陳列法である。
しかし多くの方が竿を見、聞き、振りたい一心で忘れてしまっている事がある。
展示場での竿の持ち方→立てたまま竿を持ちどの竿も60度前後で見てしまう事である。
これでは竿の持ち重り感やバランスはは感じられないはずである。
垂直に近い状態では長短・微妙な柔硬・竿の持ち重り感・モーメントを感じられないのは当たり前の事。

引き釣り系のアイテムは何時もの様に竿を横ダメ・ベタ竿で持ち、大きく振って、しわりと振幅戻りの速さと最大級の曲がりが出る位置を確認する事。
泳がせ系の釣りが得意であれば普段の河川での構えで見る事。
SHOPで見る時はその為には店内で伸ばすより屋外であらゆる角度から見る事をお勧めする。(店の方のお許しと雨の日は遠慮する事。)
全アイテムを振り比べるのではなくテーマを持ち、しっくり来る好みの竿を3〜5本候補に挙げそれから消去法で見比べ振り比べて行く。
各メーカーの数多の竿の中から1〜2〜3本まで絞り込めたらコンセプト〜実勢価格〜お勧め情報を行きつけのお店で相談する事が良いであろう。
購入したい旨を最初に言って相談すればどのお店も真剣にアドバイスしてくれる。
ビジネス的に販売店の我々が困るユーザーは駆け引きをあっちこっちの店でする方。
ある程度は仕方はないが値段ばかりが先行する商談に終始すると悪い印象ばかりが残りがちで次回からの接客が冷やかになりがち。
1000〜5000円の差益でとことん動くか?! 5〜10〜20年と親密な御付き合いをしていくか?! 。ではないでしょうか!?
安値を目指すならNET情報で調べるのも現代的方法かな?
行きつけのお店がなければNET上で購入もありです。訳あり価格がNETには多いですが限定品である事が多いです。
無尽蔵に在庫があるはずはありません。買われる時何かすっきりしない感じがしたら中止した方が良いと思います。
勿論、最近は信頼のあるNETSHOPも増えています。


さて25年度新作鮎竿を斬る!本題に入ります!

鮎竿も9mで200g台で仕上がっていれば軟調〜超硬RODであっても軽量と言える。
竿を軽くする為の高弾性素材は高額である。
軽く使い易い竿は上級者ばかりでなく初心者が使ってもカルチャーショックを受けるであろう。

今年最初に振り比べたのはダイワの看板ロッド「SPT90」である。
銀影競技TのSPECIALTYPEとして登場したSPTは多くのダイワファンを作り実績も上げた。
T=先調子のオールラウンドロッドであり、私も購入したいNO1の竿であった。
3年ぶりの新作に期待は・・・期待が・・・私自身の 期待感も大き過ぎたのかもしれない。
どうしたのだろう?! 竿にキレがない! 様に思う。
竿は安定感を出す為に230〜240gあっても張りが強ければ持ち重り感はさほど感じではない事は御存じであろう。
SPT90 223g ¥380000(399000円税込)
SPTと言えば重量で争う竿ではない好バランス先調子PowerRODの印象で見てしまう。
物を買う時の判定基準が多くの場合、物(竿)の価値観を表示された値段で見合うかの納得作業判断でもあると思う。
ここで独断だが今年のSPTはMT系の竿に作り上げられている。
偏見だがSPMTの方がヒワヒワ感がない様な気がする。
勿論、MT調子は多くの高い評価を受けている事を忘れてはいけない。が、・・・・・・・。
SPTの良い所は先調子ならではのシャープな立ちと起こしの早さ、竿ブレがない為抜き弾道が正確でトータルな操作性が抜きんでていた事である。
何故SPTらしからぬ竿になったか!?
推し量るにダイワが今後磯竿や船〜LUREROD等々にもトータル展開していく「ひずみエネルギー(復元力)・・ESS設計」の為である。
どこのメーカーも「先調子」の胴の張りの強さが高操作性を生むと長所を讃えながら・・・のされやすい!との一言で胴調子気味の竿を造る。

私の持論だが「曲がらない竿はない!#1に負荷が乗り#2が#1をサポートしながら曲がる力は起きる力に(反発)変化する。
この連動が#2→#3→#4・・・・・#8Bと元竿に及ぶ。
ここで重要な事は反発力の強いカーボン繊維は高弾性〜超高弾性カーボンと呼ばれる物で連動をスムーズにさせる為には良質な高弾性カーボン繊維を豊富に使用する必要がある。
これが「先調子ロッド」の正しい作り方である。
 蛇足ではあるが、過度に曲がりにくい竿も先調子と言わない。
胴に乗る竿を作る方が安易でリスク・コストも軽減出来る事は百も承知で、先調子にこだわるのはロマンでもあり、それまで「獲れなかった魚が獲れる様になる」という優位性が「先調子・肉厚設計のフナヤオリジナル」なら獲れた!獲れる様になった!との経験上の信念からである。
何故SPTにまでESSを持ち込んだのか?疑問でありTの歴史が変貌すると思うが。
試釣会では好評判であったとか、あくまでも私感につき御購入予定の方は上級者!御自分の五感を信じて是非御購入下さい!

反面SP TypeS90 207g ¥365000(383250円税込)が前評判より良い!
フナヤオリジナルでいうと「翔龍V竿MH90HP」205g¥172000税込と言う感じ。
見比べ・振り比べてみたが細身かつ先調子感は我が「翔龍V竿」にあった。(手前味噌・・・笑い)
前評判ではやたら竿がぶれるへなちょこ竿と言う評価であったが造りは「中硬硬Power」。
SP Aがトーナメンター絶賛ならTYPE Sの方が安定感はある!
残念なのが207gにしては元が若干太い事。SPTと同じ23.8mm 。
売りは去年東レカップ1・2位 中スポ杯1位等の銀影AIR TYPE S 210g ¥185000(194250円税込)のSP版である事。
倍近い値段の差はPOWERとSPEEDの違いとか・・・・・・・。難しい。

銀影競技A/AH 205g ¥255000(267750円)A/210g ¥260000(273000円)AH
 A調子に張りを出したAH 玄人受・トーナメンター受けするのだろうA調子〜AH調子。
ZDの遊び心は理解出来てもA調子は軽い竿は溜らなくてはならない至上主義のタメ調子?で競技志向の最たる竿。
個人的には競技時の様な動かない・動けない釣りをイメージし普段の釣りを楽しむ事=集中力と丁寧な釣りを養う事となると実践するが、30分余りも釣れない時誰もが竿を出す攻めやすそうな場所は諦め竿抜けになりやすい瀬肩の芯や、開きの波打つ瀬落ちに錘を付けて沈めて引き早い結果を出しに行く為に場所替わりをする辛抱の緒が切れたら歩き倒すタイプ。
故に掛けてバレない胴の竿より掛けに行けるT調子が好き。
去年の注目・期待の星!競技Tの自重過多=進歩のなさ?に続き、今年はやたら胴に入ります的な竿が多くシビアでばれ難く折れないが良型がひそむ急瀬〜瀬落ちでは抜け辛い=状況変化に弱い=フルシーズン使用する事は難しい事を御承知下さい。

銀影AIR T 90 225g ¥185000(194250円)
ようやく竿らしい竿を振った。値段・重量・調子三拍子揃った秀作だと思う!
ワンランク上の銀影T中硬硬(232g ¥260000)迄は投資出来なくてもお値打ち品かも!?
ダイワ今年の売り!竿のトータルコンセプトESSも搭載! オールラウンンダーたる活躍を期待する。

銀影AIR メタルチューン90 228g ¥193000(202650円)
先径0.85mmのSuperメタルTOP¥25000は本当に威力を発揮するのだろうか!!!?
伸ばしていく間から#1がくるくるとローリングする。
振り調子を見ようと振っても#1がペナペナと竿の振りを邪魔する。
(以下、竿の話ではない話となります。)
釣れない事や悪条件設定の竿を開発する前に釣れる環境保全〜整備を推進させた方が合理性があると思う。

30〜40分囮を引き釣り回しても囮は元気だ!と竿の性能をアピールする前に、釣れない環境を是正する方法や運動を水産省の管轄で全国内水面漁協祖を、指導・改善する立場で釣り具メーカーや博学者がもっと前面に出るべきであろう。
釣れないから囮に負担を与えない竿の開発よりも「釣れる河川」への復活である。
日釣振も文化人や企業人TOPの集合体ではなく「もっともっと!冷水病壊滅に向かって泥臭い汗にまみれた実務」を展開して欲しい。

次回はMT 大鮎100他を斬る!
ダイワ 銀影競技MT大鮎100M 350g ¥325000(341250円)  95M 330g ¥297000(311850円)円を振りました。
竿を持ちさあ!と横に何気に脇に挟もうと「件の持ち方に変えた時驚いた!「10mの竿であるのになんて軽い。自重350gとは感じない。
しかし伸ばしてみれば判る持ち重り感、先竿のTOPを見てみた。2.2mmの先竿が飛び出してきた。
太い、短い#1を伸ばし#2と嵌合#3#4」#5#6中々のつくりだと思う。
深トロや瀬尻の開きを攻めるに有効性を見出す」特出した竿である。

 気になるズームの使い方だがLONG POSITIONにしておき仕掛けをつんつんかマイナスにしておく。
送り出しの時はズームインでて事理を長く広範囲を攻めたり未体験を味あわせてくれる。
掛かればマルチアップで浮かし取り込み易くする。
10mの道具を9.5mの長さで操作し掛かれば10mに戻し浮きあげ・取り込みを楽にする。
95を100にすると竿を持つ者にとっては長くしてモーメント指数の変化により短い長さの調子が優れている。
ここでズーム・マルチの是非だがガンガンの瀬でのマルチアップは手尻をのされ方向に竿を伸ばすリスク回避の事。
絞り込めると言う自信・自己判断の時点で使う事。50cmマルチイン・アップで楽しい尺鮎釣りをお楽しみ下さい。
95(90/95)は100より若干の張りが出ます。
中小河川の大鮎釣りなら95マルチでもいいのであろう。
深淵の未体験の尺上は100で存分楽しんで欲しい! 値段がもう少し安いと普及し不朽の名作になりうる竿。
シマノ リミプロFW LightSpecial90NL VeryBEST90NL GENTLE POWERを見て振りました!
カタログを見て、一番見たかった竿はVeryBESTのパーソナルVerTであった。
誰もが強い!と言うトーナメンターが監修したversionTは「剛(TUYOSI)」のTに置き換えても良いのではないかと思うほどシマノも前面に「剛カラー」を打ち出した。
しかもVerTはカタログアイテムとしては購入が出来ないと謳っている。
パーソナルスペックでオーダーしなければ購入出来ないのがVerTである。
こうなると益々人気に拍車がかかる。LIMITED PRO FW VeryBEST90NL 200g 195gでもなく205gでもないのは非力に見えないそして重く見えない数字が200と言う拘りで表現されているのだろう。

まずVeryBEST VerT¥381000(400050円)完璧に#1&2をPowerUPさせた事が振ると#3〜4に跳ね返りが正直に戻ってくる。
囮をゼロおばせ状態に誘導させ維持させる為に#1〜2を硬く強くするという意図をありありと感じさせる。
小澤剛ファン・小澤流釣法を現実化させるならこの一本で決まり。

カタログアイテム=VerS ¥375000(393750円)の感想。まさしくこの竿こそがVeryBEST!!
VeryBESTが2タイプある原因(意味)がこの竿を見ると良く判る。
と言うのはVerSの方が素直な調子・弾かない・叩かない・これこそ先調子の手本的名調子と感じた。
囮を水中で引き易い竿は癖のない高操作性を生む事に通じる。VerSがカタログアイテムに成る程素晴らしい出来と言える。

GENTLE POWER 210g ¥380000(399000円) 210gでこのPOWER VeryBEST VerTをより強くした感じ。
リミプロをお使いになっている方なら使い分けが断然効くこの竿もお勧め。

LIght Special 177g ¥370000(388500円) 軽さに驚くが177gに張りを持たせると修理リスクが増えるのであろう。
170g台の竿を思い切り絞り込んでみたい贅沢を一度は味わってみたいが柔らかすぎて私には不向き。
シマノ  SPECIAL 競 MI H2.6 H2.75 H2.9 を見て「これ!一押し!」と感激!!しました。
H2.6 90NL 215g ¥245000(257250円)  H2.75 90NL 225g ¥250000(262500円) H2.9 90NL 235g ¥255000(267750円) 
先調子のメリットを最大級表現している事と軽さと価格帯も納得いくゾーンといえる。
惜しむらくは、メタリックブルーが好みを分けないかが心配だが、先調子は「掛けに行く!」という高感度+好操作性と「掛けてからは」余計に暴れさせないで、浮かし切り、高反発力で抜き速度の速さと飛び弾道の正確さでリズムをテンポアップさせます。
上級志向や30〜40万までは必要でないと思う鮎師にはお勧め!一度ご覧あれ!【フナヤオリジナルと見比べても・・・・・・・・・・汗】
シマノ SPECIAL トリプルフォースを振り回しました。
先調子というものの小気味の良い竿ではなく#1・2を強くしている為であろう振り抜け感が悪く#4・5を叩く。
瀬竿で先を強くする・・・・・・云々と言うとありがちな調子に作ってしまうのは何故?20〜30万円もする竿万人が納得の調子で作ってこれがBEST?アンサー?
掛かるまでは「先調子」掛けてからは溜る=タメが効く・・・止める!溜めて浮かす!抜く!がやり易い竿、この3つの力=トリプルフォースと思っていたが+操作X3+技術x3と無理やりなマトリックス論は?ズームとノーマルx早瀬・急瀬・急瀬Powerの3タイプ。
価格も早瀬90NL 235g ¥260000(273000円) 急瀬90NL 245g ¥265000(278250円) 急瀬パワー90NL 270g ¥275000(288750円)と瀬釣り上級者向け 手前味噌ではあるが フナヤオリジナル四軸龍 90硬硬調POWER 275g165000円(税込)が操作・感度・POWER有り。
がまかつ  FINEMASTER FV・ダンシングSPECIAL・POWER SPECIALWも見て振ってみましたよ!
ファインマスターFV90Hを何気に伸ばしてふと我に返った。「何グラム?!・・・・・幾ら・?!」連日の決算業務・調停決着文作成・発注書打ち込みでバテ気味・
思考回路が閉じ気味であったポンコツ回路にスイッチが入った。
215g ¥320000(336000円)です。良い竿に仕上がっている!32万の竿って見本の様なブレない持ち重りしないシャッキリ感あり。
妄想かもしれないが竿造りのコンセプト・素材の構成・テーパー形状・穂先mm数の考え方・以前考えて試作迄作っていたバランサー・そして金属TOPも
フナヤオリジナルそっくりの考え方と設計の様な気がする。
違いは価格とブランド力。願いは高い人気が出てくれて「フナヤオリジナルの再好評価」となってくれれば。

ダンシングスペシャルMH85 198g ¥210000(220500円) H85 210g ¥220000(231000円)・・・・・攻めと粘りの85・・・・・
風切竿 龍85早瀬POWER153000円(税込) 偶然と竿に対する思いが99%私と似かよっているのでしょう。

POWER SPECIALW
 これは明らかに違っている!伝統のパワスぺ調子と重量」
種類・長さも・カラーも沢山あり用途に応じた竿選びが出来そう。
いち早くPOWERRODを開発したメーカーだけに重さは出来上がり自重。
重さは堅牢度と安価を演出する??!