第22回鮎竿&あゆグッズフェア特別企画 「名人に聞く Q&A」
DATE 2007 5/19(sat) FishingShopフナヤにて
高橋 祐次プロと天野 勝利プロに聞きました!
これを見られて、一つでも何らかの参考になれば幸甚です。

@始めての河川に入川した時、まず一匹目はどの様な場所を狙うか?その理由と攻め方
祐次プロ 瀬落ち・石の裏など。一番どの河川でも鮎が貯まるから。
天野プロ まず養魚の囮が自力で泳げる迄はやる気持ちを抑えて待ちます。最初は渕やトロ場からは始めません!やはり緩やかな流れの瀬からです。活性の良い野鮎は瀬にいます。●川見が大切です。高い所や橋などから川全体をよく見ます。光り輝いている所や筋を狙います。
A回りの釣り師より釣れない時、囮交換以外で打開させる最初の方法は?
祐次プロ 針の交換・種類の変更!
天野プロ 多く釣っている釣り師がどの様なポイントで主に釣っているか見たり話したりで様子を知りましょう。ついでに仕掛情報等もキャッチ。最初に掛ける言葉は「貴方、お上手ですね!」の褒め言葉からです!
B3本錨・4本錨・ヤナギ・チラシ仕掛の使い分け方と針サイズ・種類の選択基準
祐次プロ 普通の河川は5.5〜7.5号の4本錨・九頭竜川等激流では満開チラシの9号(基本的には水量に準じ針選び)
天野プロ 私は主に四本錨。野鮎と釣り人の接点は掛け針だと思います。三本錨やヤナギ・チラシ等よりも四本錨は死角がないと思います。針7号を基本に1号のハリス。ピンとした硬めのハリスを主に使います。掛け針がだれない為。
C比較的好きで、多用する針とその理由。
祐次プロ 一角 スティング等 オーソドックスな針。
天野プロ イニシアブロンズ6.75〜7.25号・理由はオールマイティだから。OH先掛も基本にします。6.5〜7号
D激流で24〜30cmの巨鮎を獲る秘訣。
祐次プロ 満開チラシ9号
天野プロ 背針仕掛(天野式背針)
Eオモリを付ける時の大きさ選択の目安にする判断基準は?
祐次プロ 水量に合わす。
天野プロ どの様なポイントでもオモリを付けずに背針仕掛で対応しています。根掛かりが非常に少ない為。
F下がれない場所で竿がのされない工夫と、のされ気味になった時建て直す方策は?
祐次プロ 我慢のみ!
天野プロ 上竿で常に釣りましょう!
G背掛りしなくて腹掛かりを多発する考えられる理由は?
祐次プロ ハリスが柔らかい?(長いかも)
天野プロ ハリスが柔らかい(掛け針が垂れる為に上針に掛かる事が多い)・尾ビレから出るのが長い。
Hこれはお勧めだという鮎便利グッズは?
祐次プロ ヤマワ産業のカラーシンカー。
天野プロ 下野オリジナル ソフトガードベルト・MLB鮎G2メッシュベストWB
I金属糸・ハイテク糸・ナイロン・フロロの大まかな長所と短所。
祐次プロ 一言で言えませんが・・・・(ナイロンで充分)
天野プロ 私はオールシーズン主にナイロン・フロロです。自然体での泳がせ(糸ふけ)がし易い。糸の力の限界が判るからです。金属糸やハイテク糸は囮の泳ぎが単調過ぎる事が多く、感度が良い為常に気配りが必要でいやです。
Jお勧めの釣法ややってみると釣果が増すよ!と言うヒント。
祐次プロ 激流釣り〜泳がせ迄全てにチャレンジする事。
天野プロ 全てに置いて忠実(まめ)である事。まめこそ釣りの極意なり!
K名人が好まれて行かれる河川と最高釣果匹数とその河川名。
祐次プロ 九頭竜川      秋田県・米代川・135匹
天野プロ 馬瀬川・益田川(岐阜)ホームグランド 終盤の九頭竜川天然遡上が多くイメージ通りに良く掛かり楽しくシーズンを終わる事が出来る。どの川でも束釣り!
L鮎が美味しいと思う河川は何処?
祐次プロ 食べないので判りません!
天野プロ 全国的に少なくなりましたが、水質が綺麗で水温が低い川(自然が多く残り植物が多くある事です)
M人より上手になりたい為にまず何を念頭において鮎釣りをするべきか!?
祐次プロ 沢山釣る事!
天野プロ 鮎の性質や鮎の事を多く知る事。昔からのセオリーに忠実で、全てにまめになる事。研究心も忘れずに!名人の事を良く理解する事、手本にするのが一番の近道です。仕掛も最新の物を使用する事です。
N今迄の鮎釣り人生で起きた楽しいエピソード。
祐次プロ 福井県 日野川で蛇が掛かった!怖くて切った!ゴメンナサイ!
天野プロ やはりトーナメントで多く勝つ事です。今あるのは釣りがあったから、全国に多くの友達や知人を得た事です。鮎は年魚です。人間の一生は寿命が男女平均で80歳。1/80で一生を終える魚、生物です。自然には最高に敏感な筈です。鮎から程々学びながら釣る友釣りは楽しいです。

独り言的感想・・・Dの激流で鮎を獲る秘訣等は今ひとつテクニック編を公開して欲しい所、上竿に常にしたり、耐える事はみんながする事であろう。道糸の工夫や針回りの工夫・竿操作の耐え方的一歩進んだ答えを期待した。
Eのオモリを付ける基準も咄嗟に判断するだろう適応号数を選ぶ基準を聴きたかった。
Gの腹がかり多発も囮の水中での位置関係も要因である唱えた名人がいた。良く掛かる様にハリスを柔らかく、追い気が悪いから針を出す。等々諸条件で考え方も変わるが考えられる新しい意見を期待したのだが・・・・。テーマを追ってディスカッションすれば詳しく突き詰めるて来る筈。

とにかく短時間での回答を頂く作業故の事。と急な提案をしたのだが充分な回答は頂けたと思う。。