NEWROD 「α90よ 龍 になれ!」(仮称)
 プロト〜製品完成まで
(翔龍V竿MH90HP)     
第一章  創造
コードネームα90という呼び名でブログ【STREAM SIDE】でもテストが始まっている事は鮎竿に興味のある方なら御存じであるかも知れない。
この企画,私がフナヤオリジナルを立ち上げ後、当初出てくる竿は「SL超硬〜豪龍竿〜SH85〜撃龍竿〜撃龍竿K’sv〜撃龍竿SP等々」超超硬ばかり創る変な奴!と思われていた様だ。記述してあるが、以前から、胴調子の多い既存の竿に疑問をもっており、「先調子で先抜け感のある、我がコンセプトに基づいた急瀬→早瀬→硬中硬を将来的には創っていきたい!」と温めていた考えの最終段階「征龍竿より柔らかい竿を発売してみたい」とTOMO氏に打ち明けてから究極の調子!永年の希望である「切れの良い!竿・どの河川でも20〜22cm迄なら鋭く操作性を発揮する何人も使える普通??の竿」を本格的に創っていく事に動き始めた。


まず、メインテスターのTOMO氏は常識人でいらっしゃる。特別な扱いはして欲しくないのお申し出で、今回のプロト開発に関しても無報酬での応援である。
いやな顔一つもせず、いつものスマイルでこの企画に協力して下さる事をこの場を借りて御礼を言いたい。
氏はWEEKDAYは猛然と仕事をこなし、帰宅されれば家庭を大切し家族を愛し、週末休暇・余暇には秋〜冬はアオリイカ〜春はFLY〜夏〜秋は鮎!と旬な四季の釣りを楽しまれ、何事に対しても全てに全力投球されるのが信条で釣りのスタンスも他人に迷惑を及ぼす様な我の強い釣りではなく「紳士の釣り・釣る時は釣るという稀なる名人・知識にも秀でた粋人」と我が信頼度もNO1という事でTEST〜開発修正をアドバイス頂き、「龍」の完成を目指します。

これまでの開発でも、たまたま釣りの志向がにている事、竿の良し悪しの指摘点が驚く程合致する事も話題の共通性をスムーズにさせてきた理由でもあります。
俗に、馬が合う・同じ匂いのする人という訳で急速に親しくなって頂き、今では、あれこれ相談・愚痴話までもをする間柄となりました。
ある時、こんな事を言われた「フナヤオリジナルはニッチな部分が多いから飛ぶ様に売れる竿ではなく、特殊な竿!特殊な地域でしか売れないよね。逆説的には、それがニッチさの強みだし他社とは競合しにくさ、他社が参入してこない分野・・・かも・・・」   確かにそうである、ある意味そうかも知れない!
だがにその時には自分なりに持ち続けていた10年計画構想は徐々にではあるが、超硬〜超超硬以外のフナヤオリジナルも提案し続け進行中であった。
第一ステップで[フナヤオリジナル」の名前を知って頂く為の努力、その後5カ年では急瀬〜早瀬の展開を創作し(競龍竿・急龍竿・征龍竿etc)ながら、全体像を完成させる為に派生してくる竿の補足を行う事第二ステップとした。
良い物を造っていけば人の真実の輪も自然に拡がっていく事も教えられた。

来年〜再来年課題が今回の課題、早瀬〜硬中硬POWER〜硬中硬に生命を与える事!
失笑をかわれているかも知れない! 当然一人の独断に加速と制動を与えてくれる強い正義の使者が不可欠な要素である。
その大役に無理を言ってお願いしている一人がTOMO氏でもある。

我らが世代は大西満・村田満・西角喜昭・伊藤稔・鈴子陽一・室田正・片山毅氏等々の全盛期と共に釣りを覚え名人達の友釣りに興味を更に煽られた。
大西氏の「新しい友釣り」はバイブルで細糸を使うと囮鮎は上を中心に泳ぎだし野鮎を掛けて来る!(今では当たり前!)
村田氏のイナヅマ抜きは今でこそ当たり前であるが掛かり鮎を抜いて受ける事こそ画期的であった。(誰もやっていない時代勇気が要りました)
伊藤氏の理論の整然は今でもアカデミックさすら感じるがハナカン編み込みをバイスで張る記事を穴の空く程読み、見様見真似でポリエステルミシン糸#100(?)黄色で袋編み移動式ハナカンを創り綺麗さに自己満足したものだ。(これが金属糸結節の基礎でした。PEも金属糸もありましたが結節方法に決定力がなく2〜3年は使う為の試行錯誤の時期があり、伊藤氏の理論・技術・能力の高さは今でも敬服しています)
室田氏や片山氏・小倉氏等々京都RFCの面々の強さは泳がして戻し、誘う「スパイラル釣法」なる技であった。
上桂川という「響き」に憧れて連泊で周山・上桂川へも釣行に行った思い出がある。

全てが新しく新鮮で見慣れる竿さばき・釣法・仕掛等々九頭竜川で立ち込み、がむしゃらな体力勝負の釣りが「鮎釣り」!と
信じていた若い心に見事な「カルチャーショック!」を与えてくれた。

使う竿が超硬Only→軟調・中調・硬中調→中硬・硬中硬→競技T・競H2.5・競技SPと変遷していった時代である。
九頭竜鮎師も繊細な竿を使い繊細な釣りを楽しみ、「竿が何か!!?」というものを理解している事を再認識して頂きたい。
という、お話。

SS 龍 硬中硬POWER90T(プロトNO1)
(自重208g製品の下栓アルミの為
SS 龍 硬中硬POWER90WプロトNO1
(自重198g製品の下栓アルミの為

今からが実質本番!
TESTの結果は随時報告致します。23年7月16日(土)

第一章 創造・・・ 「硬中硬ってなんやねん!?早瀬だったらどうやねん?!」
プロトがなくてはTESTも修正もましてや意図する創意の表限も出来ない。
が、TOMOさんの7/20付のブログにも書いてあるが、定義めいたものはある様でも30万円クラスの「硬中硬」と10万円を切る「硬中硬」の竿では明らかに重量・竿のふらつき感・太さ迄も違ってくる。使い勝手が値段つまり竿の大元に関わる「炭素繊維」の素材構成によって変わってしまうという現実がある。
「早瀬」然り、「急瀬」然り、「超硬」も然りである。
値段は確かに体を表すがフナヤオリジナルは高弾性〜超高弾性素材をふんだんに使いながら、出来るだけ安く提供する事も「鮎釣りを普及させる役目・社会貢献」と信じ日々頑張ってはいるのだが今回は硬さと名称の難問狭間から抜けださせずいる。
竿の良し悪しを判断するもう一つの決め手が「重さ・自重」である。上級者モデル9mを基準に180g〜200g〜240gが中硬〜硬中硬であろう。
200〜230〜250gが早瀬・220〜240〜280gが急瀬・・・・・・・・・超硬で295〜380gの範疇に収まっているのが使い易いとされる重さと調子設定のバランス。
良い素材の特性は高反発でブレないが挙げられるが我らが目指すのは先調子の硬中硬! 9m215〜220g迄。
215gの先調子なら早瀬という表示でも通ってしまうのが苦戦・調子の出しどころ。
明らかにプロトWの様に198gであれば硬中硬だが非力となる。
上限を215g(製品)と決めているのもより良い物を造る為の苦行であり、試練である。

結論今回のプロトT・プロトW共 企画に沿わない為、残念ながら「没」となった。

今週はTOMOさん九頭竜遠征であり、面々とメールをするのではなく面談打合せが持てる。
硬中硬or早瀬表示を取り「龍α90」で行くつもりに私は半分思い掛かっている。
やはり好みは脱しきれなく今日オーダーした「プロト3」は先短・超高弾性である。
何が表記で正しいのかは使う人の考え方でも違うのも関連すると思う今日この頃。             23年7月21日 木

第一章 創造・・・ 九頭竜〜足羽川〜日野川etc不調のあおり
全国レベルの中規模河川において、先調子で抜きぶれや溜め切れない事がなくなる硬中硬POWERを造る意図がTOMOさんも私も元来五感に持っている物は
シャッキリ感溢れる竿を好む為、残念な事に前回のプロトT&Wは没となった。が、場所によっては充二分に使える竿だと思う。

皆さんが福井の釣具屋の親父が九頭竜向けの超硬〜超超硬を造るのは100歩譲って仕方ないと思って居て下さる所までやっと来たという実感は多少ある。
というのも各社の謳い文句を信じて購入された25〜28cmを獲ったと言う竿を九頭竜川に持ち込んで実際瀬釣りをやってみると掛かり鮎と流速で浮かない。
異口同音に「余りにも胴調子に固執すると確かに溜は効くが、結果的にはのされてしまう」とおっしゃる。
まさにその通り、脱兎の如く下へ駈け下れば取り込めるだろう。
しかし、現実的には危険をともない出来ないし、のされて身切れか結節部分の破断・最悪の場合は竿の折損という事になる。
以前にも書いたが自分が設計関与した当時超硬RODのベストセラーズD社のK派超硬が現場で掛けては、のされ。半分も獲れなかった苦い経験に端を発しているのが「フナヤオリジナル」である。
K派・疾・超硬は決して駄作ではないし、テーパー形状で持ち重り感のしない先調子であった。
如何せんPower不足であった事は歪めない。出来上がったSH85・SL90・FMシリーズ・豪龍竿・撃龍竿・龍芯竿等々は確実に巨鮎を取り込める様になった。
紆余曲折有った超硬シリーズはTOMOさんや龍神K氏・理論派Kちゃん等の協力を得て一応決着を見た様である。
急瀬は胴調子過ぎると抜きブレが多発する。つまり抜けてからもブレは残るので空中バランスが悪く二匹が開きながら飛んで来る。
1匹枠、もう一匹はは枠の外パターンが多い。
瀬でも掛かる前は流速に負けない引きやすい竿・・・・やはり竿は先調子が良い。

福井で急瀬〜早瀬HighPower路線を歩み出して6年余になる。
勘違いされると困るのは九頭竜川向け急瀬〜早瀬HPを造っていても急瀬・早瀬は超硬ではない!
適材適所で多少無理をしながら使って欲しい。
順序から言うと次の企画に上がるのは・・・・・・・・・・・、
念願のl硬中硬Power早瀬調子のあくまでも「先抜けの良い」ぶれない・切れの良い先調子の竿である。
征龍竿よりもう少し柔らかめで硬中硬よりやや硬めの竿を目指して改めて造る事がどうも新アイテム提供者側の思惑であると気付かされた。

冗談めいた話であるが山陰〜北陸〜東北の日本海へ流れ込む河川、九頭竜川『福井県』を除いては頗る天然遡上が良い。
天然遡上の鮎は成長が遅く9〜10月にピ−クを迎える。
7月の今頃では15〜18〜20cmが大きさの平均で湖産系から比べると小型である。
一つ気掛かりなのはこの早瀬クラスの企画を立ち上げた途端、川は渇水・鮎は小型と7月の終盤とは思えぬ状況となって居る事。

実際只今販売中の、超硬シリーズ九頭竜入川組にはオーバーPowerとなっている感があり売り上げに貢献出来ず四苦八苦。させている。(冷や汗)

九頭竜の主、九の頭を持つ龍が皮肉で早瀬で済む様に型を大きくさせていないのかも知れない


新プロトは今週は出来ず来週までお預け。「果報は練って待て!」          7月29日(金)

第一章 創造・・・・・来季の為の・・其の2
今朝、サンテックに出社早々、電話を入れる。
勿論「龍」プロトの出来具合、進行状況の確認と催促のTELである。
状況は着々と進行中で、今週末までにはTOMOさん宅と弊社につけるとの確約も取った。今回は具体的に改良する箇所と仕様を提示してのプロト作成である。
早速、30数年来の釣友KちゃんにTEST釣行を兼ねてNEWRODお披露目に行く日程同行を誘う。岐阜県・和良川でTESTをしようと言う事に決定である。
日本一美味しいといわれる和良川の鮎を何匹GET出来るかは判らぬが楽しみな釣行となりそうである。

今一つ来季のラインアップの提案をサンテックに依頼した。
スペック的に不足しているアイテム長尺竿と短尺竿である。
10.5mと8m以下の7.7〜7.8mの竿を造って欲しい旨のオファーである。
必要不可欠ではないが深トロ攻略と支流系攻略の秘密兵器として育てるつもりである。
期待感を持って御披露目の日を待って居て欲しい。                               8月1日(月)

第一章 創造    195gの神秘
水曜は私の公休である。その8/2(水)に「龍」プロトNO3は午後12時頃に着いた。
8/2(水)午後12時と言えば足羽川の釣行を終えて帰宅しかかった時間帯。
愚痴をこぼすと今年の足羽川「冷水病」発生で大量の放流鮎が死滅した。
これは私も始めて見たが事実である。
漁協組に言わせるとまだ残っていて釣る鮎はいる!との事。確かに全滅ではなく残っている。
しかし極めて薄い。一箇所で5匹釣れば上々。
型も大きい順から釣られる法則通り掛かっても15cmクラスが多い。
ただ一つ言いたい事、何故成魚放流をしないのかである。
ここ3〜5年県外の“足羽川ファンも増え良い型で美味しい鮎の川”のイメージが定着しつつあった。
遠くから来て釣れない川は次回の候補に上がらない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・という話は置いておくとし。
195gの神秘の御披露目は週明け。        8月5日(金)

2011年8月9日(火
NEWRODテスト「龍NO3」は美鮎・郡上 和良川で

「龍W」「龍T」二本のプロトを土台に「龍NO3」が完成。
仕事柄週末は原則的に釣りには行けぬ身、振り調子を充二分に確認し
8月8日(月)岐阜県 郡上市和良川で試釣する事にした。

和良川と言えば「日本一美味しい鮎を毎年決める・・・全国清流めぐり利き鮎会」
で2度のグランプリと何度も上位入賞を果たしている数多くある河川の中でも、
清流中の清流でもある。放流河川である為、水質とその水に育まれる石垢が
美味しい鮎を造る事は言うまでもない。

朝7時30分頃「石田囮店」に到着。場所の良し悪しを聞く。
ゲリラ豪雨の影響で昨晩雨が降り少し水位が高いのと薄濁りが入ったとか。

A級と言われる「病院裏」に・・・・・・。
始めて入いる河川でも勝負の早そうな瀬に目が行き勝ちなのは習性か。
落差があるので2〜3号を常設しなくてはならない。

プロト3は195gである。胴ブレも止まった。
竿振幅の戻りも早く超高弾性をふんだんに使っている証拠である。
安全を期して、瀬尻から攻める。
山の中と言う事もあり気温24度水温も冷たく感じる。

ようやく陽差しが暖かく感じられ頃待望の魚信がある。
20cmの囮に15cmの小鮎ちゃんが掛かる。
追加放流しだちの鮎の様である。
瀬の中に入れるが囮の遊泳力が弱いのかプロトの頭がファファする。
「ハイテク糸・ベクトラム0.1号つまみ0.4号20cmに1.5号を打つ。
これからがプロトの真価が問われる。
錘が付いてくるか竿負けしないかのTESTである。
見事に反対側の壁際を沿いながら竿が誘う動作通りに上下する。
「鮎がいれば・・・」カカーン、ギューンのパターンの連続である。
馴染み切っている!ハリス切られがありスペアの囮と交換。
錘を外してより高等な誘いをさせる。
下竿で流し込み、扇形に龍芯に入れゆっくり引き上げて囮のテンションが消えたら
竿を立て瀬で泳がせをさせるのである。
微妙に上か斜め情報に動き出せば掛けてくる確率は90%以上はある。
目印が立つ!すーっを目印を引っ張り込む様に上に泳ぎ止まった。
目印がズズーンと水中に、途端竿に圧が掛かり出す。
グーングーンと、先程まで掛けていた15〜18cmクラスとは引きが違う。
いつもならもっと強烈にしめ込むのをこの魚はばらさないで起きたい。
叉竿のベンディングを視認する様に竿を見上げての取り込みである。
向こう岸で掛けた為瀬を跨がせなくてはいけない。
じっくりと引っ張り込み3分?掛けて手前に寄せた。囮は浮くが本命は?
竿を一時腹当てに構えて浮かす事に専念。
姿が見えた。玉網を構えた思い切って抜く。
肩の張った24〜25cmはある大型である。
竿先が1.4mmの為かやや吊し上げに頭だけが残る感じ。
1.6mm位思い切ったPowerタイプにすると・・・・・。
替え穂は1.6mmチューブラ+PTSが付けば鬼金?!。

195gの神秘は軽さは疲れない!操作がし易い!
「龍」の目指す所は硬中硬Power〜早瀬。
硬すぎず・柔らか過ぎずで竿を同行者のKちゃんと交互に使って掛かりベンディングカーブを見たが細身から創造出来ない起こしのPOWERは私の一番嫌いな「後手に回った時為す術もなく取り返しが効かない竿」ではなさそうだ。
特質すべきは、軽さは特権であるという事。
重圧感がないと神経が集中出来る。
185の柔らか一竿は要らないか205〜215gがTOPクラスの鮎師に
受ける理由が195gの持ち重り感のない竿を使ってみて始めて判った。
征龍竿225gを持ち替えて見て「あれーっこんなに重たかった????」と錯覚しそうな位、軽さにシャッキリ感があり・ベタ竿でも引きこなせる張りは見事である。


日本一美味しい鮎の評判は鮎好き家族をして「これは上手い!」
「焼いても鮎の匂いが残っている」「指に鮎の香りがずーっと残る」「身がほくほく」等々旨い旨い!と大好評であった。


釣り人は余りいない。
のんびり出来るのも気を使わぬ仲間が傍にいるだけの
景色に同化してしまいそうな静寂な時が流れる。

山里を流れる清流「和良川」
この美しい風景と清らかな水が美鮎を育む。

30数年来の釣友でもあり、ある意味師匠でもあるK氏
和良川と言わず鮎釣り釣行数知れず。ホームは九頭竜川。


プロトNO3の感想は・・・・・・・・。
「195gの竿って胴に乗る竿かと思って期待感は薄かったが使って、まず持ち重りしない好バランスにビックリ!
プロトW・Tも使ってみたが竿の張り・POWERが違う。
18〜20cmなら楽勝!23〜25cmでも浮かし切ったが先径が1.5〜1.6mmなら大物対応も効くかも・・・。でも
200g前後の竿はあくまでも20cm前後の数釣り向きだ。
実際本当に軽くて、扱いの良さと負けないPOWERには驚いた。フナヤオリジナルは「龍芯竿・SH85・競龍竿・SL2・
龍星竿・急龍竿」と硬めの竿を愛用中だが、この竿なら購入を考えても良い。30万円クラスの性能はありそう。
15〜18万円位なら爆発的支持を得そうな気がする。
竿の扱いを分かる鮎師に使わせたら必ず良いと言うはず。
#1を微妙にチューニングしたらもっと良い竿になる。
TOMOさんがこのプロトと同じ竿を使い神通で120匹余り釣られたそうだが、時速/何匹か興味がある。
つまり中型鮎には、掛ける+止める+浮かす+抜く、それぞれの動作がパーフェクトに近くなければ束釣りは完成しないもんだ。また、いくらでも、何処の河川でも、お付き合いしますよ!」と相変わらず優しさを下さいます。
何時も、有り難う!
第2章 現実    竿って何を需要視するのか?色即是空・空即是色
195g〜210gで硬中硬Powerないし早瀬タイプの竿は出来ないのであろうか。
狩野川の鮎が大きすぎるのか竿が非力すぎるのか!?プロトNOT/Wの二本のプロトの集約型が龍NO3であった。

これも部分改造で移行する。
200gのプロトならシャリッ感がでる竿を構成出来る素材はあるそうだ、細身のまま、軽いまま硬めにする超高弾性素材は現時元に存在する。
しかし値段が3〜4倍するそうで、しかも折損は皆無になる訳ではないと言う。

個性的な竿を造り値段は高いは折損リスクは高いはでは製品化は二の足を踏みます。
これも想像です。やった事がない素材を使えば折損しないかも知れrないという考えもあります。

竿の調子も硬中硬はこうであり!急瀬はこの範囲であり!超硬はこうだという!定義もない。
それは第一の要因は素材のランク=価格帯で調子も異なるからです。
印字してある調子をあるそれと信じ使用するのか。

細部に迄識別は各個人の感性だと思います。
今オーソドックな守勢で事が進んでいます。
2011 8/20    色即是空 空即是色
第2章 現実   台風一過! 肋骨に響く「龍プロトNO4」今注目の庄川でテスト予定
プロトのコストはどうなるの?TOMO氏が聞いてくれた!
15〜20万円する竿を、もう少し・もう少しと妥協のない詰めで[NO・ノー]という事に対して、心の裏側、彼独特の「思い遣り・優しさ」が込められいるのをふと感じた絆も深まる良い瞬間である。

実際、プロトを造る時複数本造らざるを得ず+修正パーツ数えきれず=龍プロトNO4・・・・・そして完成なのです。
何故1本では駄目なの??・・・・・何はなくてもMAIN TESTERに、 企画・調整〜制作の小社に、修正パーツや生産管理をする為に工場に 等々色々大変なのです。
工場側はよーく練った企画と粗方の完成型を示唆する制作案を持ち込んでくれる事を期待し設計図を引く。
素材u数の計算やマル秘作業がここで起こる。
裁断〜成型等の作業が果てしなく続き一本のプロトが完成するのであるが理想と現実の狭間で並大抵でないのエネルギーを費やして、全員一つの目標を目指して頑張っているのです。
やり直し、駄目出しが続くと工場側の回答や修正は慎重になり遅くなりがちだ。今回がそうである。

上がってきた製品を使いTOMO氏が納得し、私が納得する時α90が「龍」となる。
その日が9月8日〜9日18〜20cmの束釣りも可能な全国の鮎師から注目を浴びる天然海産系鮎河川 富山県・庄川(通人は勝利バー・Vリバーという)を予定している。
その後も、竿の能力を最大限引き出すために天然遡上が多い興津川でのテストも予定。
一方の私は雨の降る、増水中の河原で「転倒虫のサンバ」 2週間経つが肋骨が痛い。
幸い??竿は折れなかったが、骨は折れていないにしてもヒビが入っている感じ。
河川・肋骨共の回復をみつつテスト釣行を10月まで予定している。

和歌山〜奈良〜三重方面に大きな被害をもたらした台風12号、暴風や降雨量による増水が心配だが、TOMO氏が天候面とプロトNO4の出来栄えに満足行く釣行が出来るように願うばかりだ。

庄川で「翔龍」となり,神通川では「神龍」となり、興津川で「成龍」になれ!       9月5日(月)
第2章 現実(リアルタイム)  プロトNO4完成!

尻栓付き総重量198〜199gプロトNO4でお目見え
NO3との違いは・・・・・・・歴然!
#1〜2〜3〜4の#1を短縮#2〜3〜4をd数アップ!
して机上の、果てしなき想像は現実の創造物を産み落とした。
龍!誕生となるか。
問題となっていたのは、抜けに切れがない!
持ち上がりが軟弱!感度が若干足りない!であった。
今頃TOMO氏は歓迎・祝賀の真っ最中か?
明日のために策を講じている最中か???・・・・
プライベートタイムもあるので結果報告と打合せの為に
来店する土曜日のお楽しみとしておく。
仕上がり210g前後の竿が何処までPowerを持つ事が出来るか、フナヤオリジナルの不変のテーマ「主導権を取り戻せる先調子」と相まって、調子・性能、そして、価格面においても、鮎竿の常識を覆すかも知れない。
先竿一つにしても、現在1.4mmで食い込みや微妙な操作性を追求させるか!?それとも1.4mmをカットしたのではなく同じ長さでテーパー形状の違う1.6mmで振り抜けとパンチ力があり持ち上がりの効く1.6mmを優先させるか!?
どの先竿を純正とするかと言う次元での切磋琢磨まで懸命にしている。

只、大河川の激流の大鮎を抜き取る竿ではない事を今一度反芻して頂き河川と鮎サイズと竿の力量が合致する竿選びに貢献する事が今回の現実性である。

第3章  誕生!  庄川で産湯を使えしこの竿
庄(リバー)より翔き、飛翔すべし 龍。 命名!翔龍竿MH90 HP
富山県は、鮎釣り師にとって、近年は垂涎の的。日本一鮎の宝庫である。
神通川あり・庄川あり・小矢部川・常願寺川・黒部川・小川・片貝川等ありで立山山系の水を日本海へ注ぎ込む。
特徴として海からダム・源流までの距離が比較的短い事と海産系天然鮎の多さである。
勿論放流も行い+αが海産である。普通+αは微量を意味するが、富山の各河川の計りようのない+αの量は放流鮎より途轍もなく多いと推測する。
これが富山の「宝」である。
この短めのエリアに海産と放流鮎がひしめく。半束は当たり前、束釣りも夢ではない、海産鮎が濃かった以前の九頭竜川と同じである。

今回は、中硬硬POWERの竿をTESTすべく、道楽Yさんコーディネートの「道楽ツアー・勝利バー編」にTOMOさんが参加、鮎道楽チームの御支援を受け9/8〜9/9の両日NO3の補いが付いたかどうかプロトNO4の実証見聞。
庄川での実釣は釣果が示す通り、初日99匹、明けて2日目は91匹と、海産で18〜20cmが中心が故に中硬硬ハイパワーのテストにうってつけの中河川・庄川、大満足のプロト修正テストであった。(詳しくはSTREAM SIDEを御覧下さい)
今年の九頭竜川や他河川では試しようのない決定的な竿の曲げ回数と凌ぎ合い、抜きの弾道等もも充二分に五感で感じとったと話してくれた。

今回の完成は「庄川」ありき、でNo1〜NO3までは時間を要したが、NO4は河川選択大正解で結論も早く出た。

「龍」一文字でと思っていたが、庄川に敬意と御礼の意も込めて「庄の字を飛翔の翔」を充てて翔く龍! 「翔龍竿MH90HP」と命名したい。
MHはMIDDLE HARD(MEDIUM HARDと解釈可) つまり中硬硬の強引な和英訳、HPはホームページではなくHIGH POWERの意味である。

紆余曲折、物作りにはつき物の・・・・・・TOMOさんとも・・・・・色んな事がありましたが、やはり最終的には信頼と絆でしょうか!!!!!?
  
翔龍竿MEDIUM HARD(中硬硬)90 HIGH POWERは細かいチェックを残し完成をみた事をお伝えしたい。

TOMOさん始めスタッフ全員、そして道楽Yさん始め協力を頂いた、高岡〜富山の方々にこの場をお借りし御礼をのべたい。
「どうも有り難う御座いました。【翔龍竿】この龍が大きく飛翔して来季も鮎河川で旋風を起こす事が何よりの恩返しと考えている。」        23/9/12