2013・平成25年フナヤオリジナル鮎竿〈新作〉について思う事
四軸龍 90硬硬調H・風切竿 龍85 早瀬P
2012年龍星☆竿90急瀬HP・翔龍V竿の売上・反響は予想以上の好調。
当初からの念願であった中硬硬~早瀬路線にも参入出来、「フナヤオリジナル」はスペックアイテム的にはフルラインアップを完遂させた。
ひとまずユーザー様の要望には応え切れる体制になった。
これも良きスーパーバイザーTOMO氏や地元龍神・撃龍竿k'sVの創案者K氏そして、へら・ヒラマサ・筏・鮎・エギング・磯からメバリング迄、釣りをこよなく愛し40年近くお付き合いさせて頂いているKちゃん・Yちゃん達、私の身近にいる釣り仲間全員のお陰だといつも感謝している。
今ふと、思った事「お付き合いをさせて頂いている方々」の共通点である。
それは何あろう踏み込まれて来る領域の中でもしっかり線を引き、土足で心の中に平気で上がったりはしない暗黙のルールで付き合いをしてくれるという事に尽きる。
真の気配りをしてくれる「本当の優しさ」を持ち併せている。という事だ。
俗に言う「気遣い屋」であるがそれが一緒にいると「心地よい相手の温かみ」を感じ取る事が出来る。
こういう相手には金銭、抜きで何をしてあげても惜しいとは思わない。
GIVE&TAKEの関係だと思う。
GIVE&TAKE 与えて取る。と言うと乱暴だが、こちらが何かして上げた事をいつか自然に返してくれる。
この事がGIVE&TAKEの原点であると考える。
異約すれば「与えよ!されば与えられん!」だと思う。こちらもしてもらった行為に心遣いに対して返して行かなくては良い関係・信頼関係は長続きして行かない。
馬が合う・同じ匂いがする。初対面とは思えない!的表現があるがこれらも心を開いているからだ。
ともあれ、良い人立ち見巡り会えた。
蛇足であるが、自己中心早口で「言いたい事」だけ相手構わずまくし立てる。言葉足らずの揚げ足を取る。弱みを勝ち誇った様に影で言い回る。平気で身体的欠点を指摘する。裏表二面性が明け透けに見える。同じ事を自慢げに何度も言う。
これらのタイプはなるべく関わりを持ちたくない。(笑い)
話は本題に戻り、25年度「フナヤオリジナル鮎竿」風切竿 ・ 龍85早瀬POWER 四軸 龍90 硬硬調Hの企画について語りたい。
前述したが超硬ロッド自社開発の必要性を感じ、難関と言われた鮎竿販売という門を叩いたのが平成14年。
翌15年度からの3年計画→5年計画→10年計画という青写真は描いていた。
行き当たりばったりではない構想を持ってのスタートであった。
3年計画の構想の中には大失敗はしない!必ず認知されるだろう!自信満々の勝ち目の秘策が6つ用意してあった。
それは要望があるのに各社の大様な企画製造の下では実現していない竿がある。
欲しい物が「ない!」→ない物を造れば需要はある!との自信でした。
この隙間を狙えば当初3年は勢いが付いて5年目の構想へ進む事が出来るとの自負の様なものでもあった。
結果論ではない切り開くべき道は準備してあった事をお話をしたいと思います。
まず①安価で軽めの普及版「超硬ロッド」の開発。・・・地元~県外鮎師でも瀬釣りチャレンジャーとしてデビーュし易い低価格での販売→これが隠れたロングセラーFMシリーズとして脈々と受け継がれています。
②300gを切る超硬90・・・・・言わずと知れた人気・実力・安定感抜群のSUPER LIGHT超硬90です。
③320gで28cm~尺鮎が獲れる竿・・・・胴に乗りすぎる竿が多くて掛けても掛けても浮きません。のされ放し!
10万そこそこでPOWERRODを開発。尺鮎が獲れます。獲れました!の御礼殺到!
撃龍竿へと進む布石を作ったSUPER HARD超超硬85
④10万以下の高弾性炭素使用の競技Type急瀬。・・・・20万を越える竿に負けない張りの強い急瀬が汎用性は1番!
低価格で高性能こそオリジナル鮎竿のポリシー!超LONG セラーズ引抜急瀬90
⑤9m丁度ではない調子優先の仕上がり長さの竿を作る・・・・・・・竿は制約81(四間半・27尺)90(5間・30尺)の慣用的区切りで作る方がおかしい。撃龍竿925・SLⅡ94・FM88・龍芯竿915の様に調子優先の仕上がり寸法ありきが妥当。
⑥3年以降は12~15万円のSUPER RODを開発・企画・・・・急龍竿・競龍竿の製品化
5年~10年計画は全国区「早瀬調子」「急瀬調子」の企画開発と充足が課題でした。
年毎のどの様などんな調子の竿を造り販売するのか初案と全権は全て私の頭にあります。
販売リスクも我にあり!ですから当然の事です。
征龍竿~征龍竿EXPERT 龍芯竿 双龍竿 龍星☆竿90急瀬HP SUPER FINE早瀬 そして10年の区切り中硬硬Hタイプの2年越しでの完成=翔龍V竿を生み出します。
(開発においてTOMO氏の情熱とセンスがなければこれらの竿は若干違った竿となっていたと思います。感謝!あるのみ)
一応10年計画の集大成「柔から剛迄フルラインアップ」は完成です。
これで終わり!なら悩み・心配も減り悠々自適で・・・・・・・・・そう行かないのが人生であり企業を営むものの宿命です。
新しい・斬新な・良い提案をし続けなくてはなりません。
勿論トータルコンセプトに沿った遊び心もある画期的な提唱が必要です。
シーズン前には早気持ちは来シーズンです。
7~8~9月+10月で頭の中の想像を具象化し製品にします。
来季は 風切竿 龍85 早瀬POWERでは
☆対岸を釣る為にあるのか9mの意味【8.5mの利点&欠点】
〈河川で何度も重さや長さが邪魔に感じた事がある。知らぬ間に天秤持ちになっている。河原から釣って引き舟を外す事が多い。風に竿が負ける。
8mでは短すぎるが9mの恩恵は?等々考えた事のある人はお悩み解消かも知れません。
又、硬硬調のニュースター 四軸 龍90 硬硬調POWERでは
☆カーボンブランクスにヤーンやテープ・シートを、巻く【ネジレ・ひねり・復元力・直進性・感度等に優れた四軸カーボン】
鮎竿製品で大手メーカ-がこの優れた特性を持つ四軸カーボンを使わない理由の最大の理由は素菅+四軸は強度+感度+張りをも生むが最大唯一のネック「加重量」となる為だと思う。
OEMの長所は展開力でもあり生産ロットが少ない点でもある。解決の方法は素菅重量を低レジン・超高弾性素材にすれば良いのである。ただ大手がすれば売価が大きく跳ね上がる。利点は多いが高く付く「やや重め」の竿と位置付けされる。
我が方は経費は身軽である。薄利でも次作別調子の参考作と受け止められる。
それほど「四軸カーボン」の可能性と魅力を感じる。
がテーマの根本と決まりプロト依頼~テスト~修正の繰り返し末製品化の指示を出しました。
製品化に至る迄の事は「ここ」 を御覧下さい!
毎年の作業ではありますが、人は想像や思考を形にする事で評価や尺度を付けられます。
決して100%正しいのは大手メ-カーブランドばかりでないと心の片隅に置いて下さい。
素材供給会社は同じです。技術はマシーンと年季の鬩ぎ合いです。マシーンが高額でも素材計算・巻き付け・脱芯・研磨・色づけ等、人でなくては出来ない部分が多々あります。 クリエイトを指示するのはクリエイター、つまり人が想像や感覚・感触・感性を表現させます。
PCやマシーンに今の所「心はありません。
LUREFishingのメジャーはOEMです。
高い感性やセンスをRODに表現しているからだと思います。
フナヤオリジナルも同じ思考です。
よりよい物をより安く提供する事、小社の製品は全て「価値観は価格以上の使用感においての満足度である」というコンセプトが脈々と流れている。
クリエイト・クリエイターはエンドユーザーが期待・予想する物より数段完成度で優れた物を創造・提案せねばならない。
30数万する竿は悪かろう筈はない。いや悪くあってはならない!
30数万の性能・価値を持つ竿は造っていきたいと思うが30数万円の売価の竿は作りたくはない。