2013年・平成25年度フナヤオリジナルNEW ROD 完成までの歩み
命名・・・「四軸 龍90 硬硬調POWER」 & 「風切竿 龍85 早瀬POWER」           よんじく  りゅう90  こうこうちょう  ぱわー                  ふうせつかん   りゅう85   はやせ   ぱわー

ある親しくさせて頂いてる鮎師の方が「社長は思い描いた事を現実品として造れて羨ましいょ。
ある意味良い人生を歩まれてますよ。」と言われた。
産みの苦しみと言う言葉があるが、造る側にも1+1=2ではなく3や5になることは茶飯事である。
確かに少数精鋭ながら良い人材にも恵まれた、先ずは店のスタッフ。
私自身何度も止めようと思ったが私の我が侭に付いてきてくれた。
OEM元のAさん。Aさんと知り合いでなかったら「オリジナル鮎竿」の話すら前へ進まなかった。
そしてTさん。産みの親が私ならまさしく育ての親。感謝と敬意は忘れません。
釣友・私的交友のKちゃん・K氏・Yちゃん40年以上の○○縁。
それら個々の個性が集まって完成を見るのだ。

来季のテーマは2つある。
一つ目は競龍竿(バトルドラゴン)クラス、SLV超硬と龍星☆竿90急瀬HPの間=硬硬調・260〜285g ミドル瀬釣りロッドのリニューアル。
二つ目は何故「中小河川のメインレングスはいつまでも9mなのか?鬼才 松田 稔氏的発想53vs50=9mvs8.5mでは駄目なんかぁ〜い!
天秤持ち 袋玉網 不要!風切!水切!軽量!シャープさ!の四間半一尺三寸三分=8.5mの提案。
江戸和鮎竿の標準は四間一尺=7.5mと相場は決まっていたんでぇ〜!べらぼうめ!
竹からグラス グラスからポリエステル そしてカーボン素材と共に長さも変遷の歴史あり。
7.2が8.1にそして9m、9mが10m〜11m〜12m 13.5mの長竿もありんした!
時代は流れ9mが又主流。9m変遷経緯への最大理由はSUNDAY ANGLERの為への思い遣りが一番であろう。
週一〜二度竿を持つのに10m〜11mは疲労も残し操作性も落ちると言うのが主な理由であった。
そう言えば元竿(曲がらない)を最大限長く(仕舞寸法155〜170cm)して、残りのセクションを最大限短くし、細身先調子の七本継ロッドを提案してから20数年経つ。
炉を新調せねば・・・・・○千万円・・・・・・・・・・の投資が必要だとか。夢は容易く叶わないから「夢」なのであろう。
ならば・・・・・・・8本継で9mの変則型じゃない「8.5のメリット細身・軽量・シャープさが全面に出る!85作成」を熱烈要望。
20数年経て再登場の土俵へ。
早瀬調子か急瀬調子の2タイプのどちらかを造る段取りで話を進めた。!?
粋な・風流な竿 風を切り、水流も切る・・・・風龍竿 粋龍竿??????
持ち越し企画書の吟味は5月から始まり10数回に渡る入念な打合せ〜設計仕様書のやりとりの末待ちかねていたNO1プロトが二本=早瀬と急瀬 同時に8/24 到着!
213g&217gと軽くてシャープ(振り調子は予定通り)は店スタッフ意見。
朝練・公休日に釣り味を解析して行く事を追加テーマとした。
微調整・微変更で行きそう!(貸出はまだ出来ませんが振るだけならお申し出下さい。御意見等お聞かせ願えたら幸甚です)



8/25(土)プロトテストはまずスタッフから
出社前6時から2時間余り九頭竜川某所で店スタッフ3人で実釣TEST
渇水位と鮎が18〜20cmと小型の為一匹目目測18cm以下早瀬タイプでも抜き上がりが良すぎて珍しく玉網受け失敗バラシ!
撃沈か!?30分沈黙。囮にチビ玉でどうにか20cmGET・・・・・・。
野鮎に変われば・・・・・・・2〜3匹目は余裕の裕子ちゃん!敢えてのされてみるが竿の安定感抜群でのされず終いで掛かり鮎とも浮きに掛かる。
竿のPOWERに屈している感じ。抜け軌道が正確なのは曲がりブレが少ない証拠。
10+8+3=21匹の釣果で終了。
順調すぎる出足は事前の打ち合わせの密度の濃さとこちらの意向を100%呑み込んでくれている事、そして12年の付き合いの賜物とも言える。
「伊達に付き合いを長くしていないよ」の連絡あり。
「いや酷使するテストは今からだよ(笑い)」
顛末までお付き合い!乞います。(どのPageが一番情報が濃いのと?言う質問が多いです。)
集約的に日付を追い完成迄の全容を見て頂くに為関連Pageを集めてみました。
多くは今日の出来事 歳時記的」奇談を8〜9〜10月からの抜粋です。!

2012年8月30日(木)来季鮎竿プロトテスト

毎回の事ではあるが何処までが正しいのか、何が誤りなのか即答できない
のがプロトテストである。
勿論テーマを持って現場に臨むが釣果が多いから良い竿?
釣果が少なかったから調子の悪い竿ではない。
来季のテーマは90からの脱却である。
支流用ではない!中河川の本流用である。
前回プロトはパワー満開!海産鮎が多い場所の為型小型!
釣れるが釣り妙味、いわゆる「趣がない」釣り、強いては竿までが・・・
今回は20〜23cmがコンスタントに釣れ抜け複合糸0.06号使用可である事。
TypeAよりちょっと強めのTypeBの更仁チューニングVer、。
一匹目が竿を立てて一流しの途中で掛かるという幸運。
囮にベストサイズ。早速上に飛ばすと目印が下に走る。
こうなると普通の釣りモードに突入。
ゆっくり引き上げて今度は瀬の中の元気君をねらう。
良い筋を引き上げていると思った矢先ゴlツという魚信の0.2秒後に目印が一気に飛ばされた。
竿のことより金属糸の強度も心配であったがこの鮎を遠くから抜いて強めの瀬でも止めて抜けることで
最近の金属〜複合糸〜ハイテク繊維の強度を再認識する事になった。
あり難いことに順調に掛かり竿の酷使強度のテストとなってしまった様なので瀬の開きに移動、HIT!
取り込みもし易いパターン。しかし今日はテスト!と言い聞かし走らせてみる。
9mだと突っ込まれもベンディングももっと出そうだが8.5の威力!止まる。
何よりもたかが50cmで立ち位置に変則さがない。
天秤持ちも意識してやったのは3回非常に楽。
85は軽くシャープさが求められると思う。
どの辺までシャープさがでても良いのかがQUESTION
22〜23cmを浮かすパワーは楽々の操作でOK。
釣りづらい中26匹の釣果であった。



フレーム
テスト中の釣果
17cm〜23cm
平成24年8月29日 晴時々曇
南風 強

8.5mプロトベィンディング画像はここをクリック
もっと詳しく見たい方はの為に今日の出来事 歳時記  8月 9月 10月 から2013年新作関連項目を抜粋しここに掲載。

2012年9月1日(土)  8.5mプロトベンディング画像&プロトコードT−6ついに完成。
とにかくやることが多すぎて手が回らない。
日常業務にプロトの調整〜工場企画との打合せ〜メールのやり取り〜・・・・・・・これが仕事だ!愚痴は言うまい!こぼすまい!
今日はプロトA・B・Cの負荷釣り上げ画像公開ともう一方で進めている硬硬調調子90(T−6)プロトが完成した事をお伝えしたい。
概ね此処まで来ると道半ば、中硬調子が超超硬になったりはしない。
これが設計と企画提案者の何ヶ月も練った打合せややり取りの成果であり見えない苦労である。
頭にある事を現実のものにして行く事=クリエートそして現実化する人=クリエーター そう言う意味ではお互いの疎通や思いを汲む気持ちが必要。改めて企画開発部のSさんとUさんに感謝!
T−6はまだ非公開です。済みません!今日夕方をTESTと意気込んでいたが雨!残念!!

8.5mプロトベンディング画像はここをクリック
2012年 9月3日(月)  プロトコードT−6 実釣TEST始動!
とにかく仕事が追ってくる。
読んで頂いている方もいらっしゃる「福井の鮎釣り」の更新も8/18の日付をして更新されていない。(していない)
小学校低学年の夏休みの宿題「絵日記」のようだ。
毎日、やれば楽なのに3日貯まれば・・・・・・・・・・1週間も貯まればどうしたら・・・・・10日過ぎればGIVE UP的心情。
今年は又渇水〜貧果続きで・・・・・・・・・・・・・・・・・。言い訳ばかりで済みません。
謝りついでで、8.5m来季予定は1機種に絞り込まざるを得ません。
一人の管理能力では3アイテムの管理は無理な状況です。
良いものを提供したいからが信念にあります。
来季要望を見定めながら再来季までの懸案事項とします。
昨日も夕方からのTEST予定はスコールで中止。今夕も雨。
頼んであった龍神K氏にコンタクト。「今日からTESTですが・・・・・・・・・宜しいでしょうか!?」
「よろしい!ですよ 任せなさい!一週間連続TESTで良いか!?」
嬉しいお言葉・・・・・・・。今日の夕立は「うれし涙雨」・・・・・・・・・・・・・結果は後日。
2012年 9月4日(火)  プロトコードT−6  早くもPower炸裂!
持つべきは友である。
昨日の結果が連絡なしのままのなのでK氏に電話を入れる。
「俺だけど昨日はどうしました?」「御免!御免!実はこうこう〜こういう訳で・・・・」
「何だMちゃんが竿のTEST役を嘗て出てくれたんだ。片町行脚をした仲、少しでも
お役に立てればって言っていたって・・・・・(笑い・泣き)・・・そうか・・・・」
九頭竜川の某所を5号のオモリを付けて引いたそうな。
25cmサイズが前アタリと共に竿を絞り込んでも難無く抜けちゃった。
持ち重りもなくPower満点と言ってたよ。細身で握り易く疲れないのが良い。

所でK氏のTESTは!?
傘マークが消えたから急瀬〜荒瀬(オモリ5号未満)の瀬を夕方過ぎに集中的に
攻めてみる!
との約束で電話をおいた。     左画像がK氏のTESTの釣果である。
275g 元径26〜27mm 先径1.6〜1.7mmの中で竿に施してあるクロステープが存在感を主張している。先ずは感度が良いのに驚かされた。追いや追われが
手に取る様に判る。これって近代鮎釣りの進化であり長所じゃないかなぁ。
25cmが掛かってものされもなく#1の突っ込みを#2〜3が綺麗に起こしてくれる。
それもこのクロス巻きシートのPowerと思う。浮かない魚がこの竿では浮く。
強烈に竿を戻し!止める!九頭竜返しは出来るだろうが敢えてこのクラスの竿は
振り子抜き(大きめに弧を描く抜き)には最適だと思う。このプロト良い出来してる。
じゃあ、改良点や直すべき点は・・・・・・・矢継ぎ早の質問である。
元竿と先竿!・・・と回答。事情は後からとしてある意味鋭い。BATは折損しても構わない問い言う約束で今週末までテストを続けて頂く事とした。
2012年 9月10日(月) プロトT−6改良バージョンT−7硬硬調 過酷一週間連続テスト終了!
九頭竜川で激流を攻めさせたら1〜2位、、掛けた鮎を抜き〜後方へ飛ばす!
その瞬間竿を小さく弧を描きながら竿先をビシッと戻す。九頭竜川 No1と私は思っている。
これが「九頭竜返し本家!」家元?龍神K氏である。
このK氏に与えた任務・T−6の元竿は折れても構わない!酷使して使って欲しい。そしてT−7との違いを報告せよ。今年の九頭竜川鮎はいる物の少な目そして9月に入りますます貧果一日3〜10匹という厳しい条件。
画像の鮎は25〜26cmを差しているがそれは釣り人K氏が達者な為である。
氏は夕方をピークと考え昼過ぎから入川・半日X7−1日(雨)10〜20匹が平均釣果。

早速竿の事をきいてみた 。 「1週間使い通したこの竿の事」を寸評を

「まずこのプロト271gにしては、とっても張りがあり持ち重り感がないという事。適度な張りで操作性・感度・使い勝手が良い。それに多少の風にも強い。だから野鮎が掛かった時持ち堪えが余裕で効く。高弾性素材と4軸カーボンがPowerを生み魚の浮き上がりそして抜きが圧倒的に早い。これには驚かされた。
早瀬は勿論、急瀬〜荒瀬で活躍しそうだなぁ。それに深トロ・トロ瀬の大鮎狙いにも良いと思う。
触るとしたら#1〜2〜3の強さが気になりました。もう少し突っ込まさせられる調子でも良いと思う。
一言で言えば戦闘服・モビルスーツ・鎧を纏った全体に張りを感じる竿」
とお誉めの言葉を頂いた。概ね決まる為には価格・メンテ・数等交渉は続く。
2012年9月16日(日) ベィンディング(負荷曲線)テスト&T−7ちょっと御披露目
T−7只今調整チューニング中につき
全容は御覧頂けないが、素材自重と
竿の最大特徴である4方向からカーボンヤーンを巻き上げる構造は公開する。
この工法によりPOWERUPとねじれひねり
の動作には滅法強い竿となって登場。
各社共このクロスには大注目!
全身4軸ブランクスで表示の様に271g。
仕上がり275〜280gを目指し日々手直し
調整中であります。
用途と致しましては急瀬〜荒瀬をノーシンカーから3号(実流速)位を攻めきれる竿として又、近年流行の深トロの大鮎狙いにも威力を発揮するのはTESTで実証されている。
瀬釣りは鮎釣りの基本。
ライト瀬釣りより進化した「ミドル瀬釣り」の一番手としてデビューとしたい。
公開間近。乞うご期待!
T−7(4軸カーボン仕様)
9/15現在の寸評

敢えて「先抜け」感を出す様にと
注釈を添えた企画書通りに
穂先〜穂持の曲がりは綺麗に
弧を描いている。
見て頂きたいのは#3〜4〜5〜6への見事なつながりである。
300g強のアルミ缶をPE3mで持ち上げているのに起こしの力が勝っていて270gの竿がこの画像を見た通りの
「竿が負けていない直線美」の
パフォーマンスを演出してくれる。
恐るべし高弾性炭素繊維
あっぱれ四軸カーボン!

85プロトN03D(新登場)
征龍竿タイプか急龍竿タイプの8.5m仕様
プロトが仕上がりTESTも数回に渡り行ったが今回は温存、商品化は見送りとなったA&Bプロト。これも我がこだわりと我が侭という事でお許し頂きたい。
やはり思い描くは翔龍竿のスリムさと85
の特徴が出し切れるシャープさの追求する事を押し通す事となりました。
それが理想のPower(翔龍竿+征龍竿)÷2=プロトNO3D 自重193gで結実。
只今「早瀬POWER」に向けて微調整中
85プロトN03D(新登場)
VS プロトC との比較

勿論明らかに曲線を大きく出しているのがプロトC。
CもDも元竿の芯金は翔龍竿。
長さも共に8.5m
これだけ曲線に差異が出るのは
素材の仕様と節寸法の調整。
ほぼ及第点。

2012年 9月17日(月) 尺鮎!さすが、九頭竜川
九頭竜川の魅力は大鮎・巨鮎が獲れる事。30.2cm 279g (中央の鮎27cm223gも決して小さくはないが・・・・)
今テスト中のT−7(4軸カーボン9m)とほぼ同重量。考えて見れば凄い事である。 
釣り人 土田 邦男  場所 九頭竜川 北島
2012年9月20日(木)8.5mプロト実釣テスト・庄川へ行きました。
九頭竜川の激流向きの竿ではないが店舗から一番近い九頭竜川で3回・どちらかというと川相的には足羽川・日野川向きと言える8.5m早瀬POWER、足羽川でも3度のTESTを行い完成間近!来季発売予定であるが解禁初期サイズ12〜18cmにも設定調整が出来ているか確認テストの意もあり富山県・庄川へ行く事と計画。
ニコンの防水デジタルカメラ迄新調・雨天でも釣行OKの体勢は整った。 電力高需要や降水時には40d/秒放水があるとの事で関西電力の放水量テレホンサービスの番号まで教えてもらった。
19日(水曜)天候は曇時々雨。6時起床。眠い目を擦りながら関電テレサに・・・・0763−8・・・・・・・・・コール音が・・・「もしもし・・・・・」「もしもし・・・・・・????関電の電話サービスさんでは??」
「いいえ!!」「すみません!間違えました!」「ガシャッ!」・・・・関電のサービス、生声かと思った。(朝早くから間違い御電話を差し上げて仕舞誠に申し訳御座いません)
2度目はテープ。「こちらは関西電力です。本日の放水量は15d・・・・・・・・・」「ガシャッ!!」安心してもう一寝入り。
7時出発〜2時間12分58秒=9時半頃憧れの庄川・中田橋に到着。途中に見慣れた文字【戸出合同ガス(協)】の看板!「おおぉ〜っ!」と何故かの歓声。
囮と日釣り券を買いいざ庄川・中田橋付近へ。人多し!の判断で上流のパイプライン(?)に向かう。

着替えて10時入川。
天然鮎の生け簀から取った♂あゆ、緩めの瀬に入れる。
引いて囮がイヤイヤをしない。先径1.4mmの先竿の曲がりも馴染みが取れている。
引き上げスピードも遅めで魚信を待つ。
コン コーンコーッカツーン グーンとなるはずがコンコンで針に乗ってくる。
キツネ改タイプ 7号4本錨でも針が大きく見えてしまう12〜13cm位のこぢんまりした鮎。
海産鮎であろう9月半ばでこのサイズで片子を持ち始めている。
10〜20年前の九頭竜川に沢山いた元気クン。
あの当時は50〜束釣りが可能であって流速の強い場所で掛かった小さい元気君はハナカンを通して一流しで掛からないと結局は底石まで潜る自泳力がなく底石上20〜30cmでヒラヒラしてしまう。つまりハナカンは通さないで再放流し、ACE級17〜18cmクラスを再使用した方が手返しが良くなるのが九頭竜川パターン。
しかし、時期と場所の問題もあるが庄川元気君はやや体高があり泳力があるのと河川自体の水深・流速・水量の違いの差でハナカンを通してもある程度の仕事はする。
12〜15cmの数が圧倒的に多く背番号17・18が少な目なのかが庄川なのであろうか?!
短時間ではあるが橋脚の下の深トロ〜下50mのチャラ瀬の鏡から背肩をカニ横、、チャラ瀬の泳がせ〜上とばしetcあらゆる事を駆使するが小さい鮎すらお腹に子がいる
リリースの次はナチュラルリリースと続けば習性的に強い瀬に入ればの思いは頭を持ち上げ上流の瀬落ちに目と身体が反応してしまう。
オモリ1〜1.5号でゆっくり引き上げた。
綺麗な曲線・竿負けしていない証拠に竿ブレ振動もない。オトリの引きごこちは最高!
8.5mで193gの高弾性バランスも最高水準かと思う。
何よりも工場側に作らせたプロトと「翔龍竿+征龍竿」÷2、翔龍竿の細さで征龍竿に近いPowerを出せと言う難題をクリアしてくれた「サンテック」の開発者に感謝をしたい。
それもいい意味10年以上ああしろ!こうしろ!〜又?出来ない!〜じゃこううしろ!〜・・・・・・やってみる!の繰り返しがが続いたから疎通が出来るいわば阿吽の呼吸である。
という訳で、竿の調子は抜群と感心するがのされる程の引きがない。
瀬で掛からない!焦る!更に強い瀬に入れる。
どうにか痛烈な魚信が目印を飛ばす。竿を瞬時に立て流芯をかわす。背掛かりであろう囮が顔を出すも瀬の方へ行きたい動き。
竿の曲がりがいち早く起き抜きを催促する。「大きい!」いや大きく見える20cm弱が宙に浮き真っ直ぐ玉網に突き刺さる。
高弾性炭素繊維と先調子設定の成せる技。
それ以上に中小河川での竿の長さと細身・軽量・持ち重り感の無さは特筆である。
世の中支流ブームという訳が少し分かった気がする。多分であるが短めの竿を使って軽さと操作性の魔法にかかった鮎師は更に扱いやすい短竿を求める。
それが10mを9mにした様に9mを8.5mにし8mにしたがる魔法の呪文であるかも知れない。
しかし短竿にも限界がある。影や歩音に対する警戒心と竿の継数と全長関係。
9mは8〜9継で130〜145cm仕舞  8mは7継で130〜145cm 8.5mは8継の場合50cmの長さを各節を短縮化出来る。
つまり張りとシャープさと強さを自然に与えられ重量のダイエットにも浴する。
9mの効力が邪魔に感じた事のある方8.5mが貴方の鮎釣りを変えます。
後の釣果は15匹に2足りない=13匹。掛かり鮎の大きさが小さくなっていくのに痺れを切らして午後2時に帰路に着く。
デジカメの画像を見て驚いた。玉網の中に入れてシャッターを切ったはずの鮎の画像がない。
これには大ショック

富山ブラックラーメンの如く後味を残す釣行。徹底した小型鮎数釣りリベンジは来年の若鮎〜盛期で勝負と誓った。片道2時間の釣り場、遠くはありません。
年券5250円も格安。水質良好!それだけでも気持ちがよい。来年はもっと込み合うのだろうか。
2012年9月22日(土)GOD FATHER

85プロト 4本  4軸プロト 2本(下2本)
決定プロト2本

ゴッドファーザーと言えば、映画「GOD FATHER」でコッポラ監督の見事な演出とボス・コルレオーネ役の「マーロンブランド」息子役「アルパチィーノ」の本物顔負けの演技?と作品自体の面白さを思い浮かばせる。この映画の後「GODFATHER」がイタリアンマフィアのボスまたはファミリーのトップへの敬称であるが、本来はカトリックの洗礼をうける時の代父=(名付け親)という意味である。イタリアなどの伝統的なカトリック世界では洗礼時の代父・代母は第二の父母であり、後見人的な存在として生涯にわたり関わりが続いたことに由来しているという。
今年も「GOD FATHER」の役の時期がやってきた。
プロトNO3DとかT−7では竿の愛着感もでないし全容も見えてこないと心配でたまらない。
若干の手直しがあり完成前に「名を付ける事は慢心」と思われそうだが馴染みを持って頂くのも良い事と信じて公表する。

まず8.5m早瀬は 「風切竿・龍 85早瀬POWER」 190〜200g 先径1.4〜1.6mm(微調整中) 販売価格¥120000〜155000円(未定・・・交渉中)
龍と水流と風と粋な竿,水=酔=粋とスイスイスイと進んだが翔龍竿の芯金で元径を巻き8.5で仕上げれば鋭い!
シャープな竿は立ててもベタ竿にしても風を切ってしまうのである。
長竿でのスリム・軽量化は意に反して柔らかさを生む結果となってしまう場合が多い。 
 限定条件の釣り場を攻めるのであれば!短竿8m〜7mそれも良かろう。 
風切竿85は9mの節切りとカーボン素材グレードUPとバランス取りで生まれる。
中小河川でも大河川でも追い風・向かい風・山風・谷風・吹き戻し・フェーン現象風等々
「風の影響」による釣りづらさである。抵抗を減らす為には竿が短い事そして、
竿の調子が硬めである事が重要なファクターである。
超硬竿を造る気は今回はない。
理想の形は(翔龍竿+征龍竿)÷2−50cmであった。
翔龍竿の最大の優れた点はその細身から想像出来ないPOWERと
200gそこそこの軽さから来る操作性の良さである。
征龍竿は早瀬ハイパワーの名の様にオールラウンドに対応するSUPERROD。
しかし解禁当初や小鮎ゾーンではオーバースペックになり得る無類の潜在能力の
高さを秘めた竿である。
理想は細いが強すぎず、弱すぎない、張りすぎない程度に針がある竿である。
(言うはやすし!です)求める物を形にするには時間と経費が掛かりました。
されどこのプロトも完成でいやな事は忘れました。

もう一本をどう名付けたかって!?色々考えた結果ダイレクトに「四軸・龍 90 硬硬調POWER」 275〜285g 先径1.5〜1.7mm 150000〜168000円(希望です。・・交渉中)
続く・・・・・・・・

2012年9月27日(木)風切竿・龍85で27.5cm

25〜27.5cmのこの時期にしか揃わないであろう良型。
風も吹いてくれました!風切竿の名前通りの働きもします!

30数年来の釣友でありフナヤオリジナルアドバイザーのKちゃん
昨日から2日連続で四軸・龍の汎用性の広さを実証する為に手弁当で協力、
平瀬に潜んでいる大型鮎を泳がせで攻める。
ホームは九頭竜川・飯島周辺。引き釣りは勿論、深トロの大鮎を引き釣り出す名手。
何よりも我が理解者であり殆どのフナヤオリジナルを御購入頂いている御愛用者。
今回も4軸・龍のチェック項目仁関する助言を頂いた事は言うまでもない。
昨日26日(水曜)某河川へKちゃんと四軸・龍90硬硬調POWERと風切竿・龍85早瀬POWERのチェックTESTに出掛けた。
来季発売予定のこの竿四軸・龍は九頭竜川・北島にて一週間通しの実釣をして魚の溜め具合、底石からの抜け出しスピード、更に四軸の特徴でもある「ねじれ・ひねり」にも
強さを証明する返し抜きをも龍神K氏のTESTで合格点を頂戴している。
今回は四軸には柔の釣り→硬硬調で泳がせ釣りをし得るか!細かい操作を四軸・龍が冴え渡る仕事をするか!であり、風切竿には逆に25〜28cm出来れば尺鮎を、
掛けた後どの位のされるのか、釣り人側からすればどの位引っ張りあえて、まともな勝負が出来るのか!?である。

風切竿は私の担当である。 この時期サビが出始め雌雄の区別も付きやすい腹には卵子・白子を持ち始め瀬には付かないだろう推測の元、瀬落ちから開き、平瀬へ入川。
20代前半から30数年のお付き合いをさせて頂いている「Kちゃん」は今日の結果を早めに出すために昨日も釣行してくれた。
夕方のGOLDEN TIMEは期待薄と判断7時30分現場集合で連日開発TEST協力をしてくれた。  感謝である。
入川8時15分、引き舟から20cm位の囮を出しハナカン〜逆針と連動で素早くセット、初めて入川する未知の釣り場、目印の位置も微調整が必要である。
それにしても底が見えない位濁りが入っている。ダムが底水を出しているのが原因らしい。
それでも手の温もりから解放された囮鮎は河川中央から掛け下がっている対岸に向かって泳ぎ出した。
目印が低すぎる!目測で1m〜1.2mの水深がある。 仕掛を上げる前に目印を全部浸け込む。
本日の仕掛、複合0.06号・付け糸0.4号・7号4本錨・ハリス1.2号である。抵抗を感じた野鮎は上に1m程動いた。
[コツン」という異音が手元に響いた。連続して「ゴンゴン」という小さな衝撃!竿を突くと同時に目印が走る。魚信(あたり)である。
開始30秒位の出来事!今日のミッションは「風切竿を〆込む事!」である。最初は遠慮がちな動きを敵は察して下に向かいグングンと囮を引っ張る。
魚信と言い引きの力と言い大きい鮎の予感。下がるな!と自分に言い聞かす!風切竿85を起こし竿溜めを目視する。やや突っ込まれ気味だ。
竿のPOWERはまだまだある。引きに掛かった竿が腕の延長の様に仕事をする。 竿の曲がりを再度目視する!「綺麗に曲がっている!」
だいぶん寄せた3〜4m迄の距離、竿に余力あり!と判断!腰から玉網を抜いて構える。竿溜のテンポを速くする囮が顔を出す。水中で野鮎が左右に動き抵抗を見せる。
竿の余力はまだあり、190g・早瀬POWER「風切竿」の素材の良さと想像通り8.5mならではの鋭さ+微妙な取り回しやすさを改めて感じた。
囮が水から切れ抜きを催促する。竿を突く・・・・香鱗が宙を舞う・・・・玉網に吸い込まれた勇姿はナイスサイズ!25cm。
囮にならないと判断引き舟に突っ込む。一部始終横で見ていたKちゃんが「その竿凄いなぁ!!綺麗な曲がりを出していたよ!ぶれないし起きてくるのが分かった。でも・・・・
抜くかな?!25〜26cmあったろ。まさしく秒殺じゃん!でも、綺麗に抜けていたよ。結果オーライという事。でも・・・・・凄いよその竿!見た目を遙かに越えているよ!」と
嬉しいお言葉。でもハイライトはその2時間後であった。

順調なスタートを切ったが魚信(あたり)は遠く、まさに平瀬の上飛ばしはこうするのだ!の手本の様な囮の動き、流速を受け流芯にゆっくりと入り込む。
竿が細い・軽い・だれないという事はなんて操作を楽にするのかと再認識。
北風が時折強く吹く、秋の涼風である。   「風切竿」とはややオーバーな名前かも知れないが細身22mmの元径(グリップエンドは25mm)でいながら8.5mならではの
−50cmマジックは各節の節詰め効果を生む。確かにアゲンストの風をスリムボディと8.5mのだれない調子が明らかに切っている。
平瀬を諦めざるを得ない型をもみない。瀬の開きに移動ゆっくりゆっくりと引き上げる作戦。
囮を何回か流れの筋を変えながら引く事数度、竿先もぶれずに囮の鼻を上に向かう様に見事に演出している。
馴染んでいる!誘いを掛ける!「コン・・コン」小さい魚信!大物独特のあの魚信である。
ベタ竿で寝かし込んでいた「龍」を素早く起こす。瞬時に竿が大きく弧を描く・・・・・・瀬を外す事に集中!外した!後は片手で操作である。
なんて楽なのであろう。グリップエンドを握ったまんま手を大きく突き上げる。ヘラ鮒を取り込む要領と同じである。
竿を倒しながら天を突く!水中を2匹の鮎が走ってくる!今回は抜かない。抜いてはいけない!27.5cmであった。

釣果は画像の通り。数釣りよりも型狙いで竿の限界近くまで絞る事のミッションはほぼ完遂! 「風切竿」 まだ潜在パワー能力は秘めていると感じたが満足な釣行でした。

2012年9月29日(土)四軸・龍90 連日感謝のチェックに感謝。 
微妙なベンディングの違いが判りますか?
四軸龍の#1を細く長くし#2のテーパーをきつくし改良とした。
改良パーツの入ったのは上下どちらでしょうか?

竿は如何にしてBESTな弧を描いてやられるかを竿の能力を使い手側が引き出す時が至福である。

今回の四軸鮎竿製作の話、営業の総括責任者自らから来店され昔話からOEMの現状まで語り合った。
取り巻く現状は厳しいが品質が良くて購入価格に価値観が見出せる物は需要はあると考えが一致。
されど瀬釣り事情も厳しい条件の中の船出である。

画像の様な細やかな修正パーツ製造〜実験〜実釣^〜修正の繰り返し。
Kちゃんから電話が入る「実は昨日も、四軸・龍を持って九頭竜へ行って来たよ」     「それって3連チャン!?」  「ハイ!3連チャン3日共半日だけどね」とにかく来ればと来店を促す。
電話は相手の状態が見えないから掛けた方は良くても取った方は仕事中や野暮用な最中なんて事は多々あり。で正確も相まって早飯、早○芸の内・・・追加で早電話も良い事、芸の内派。
来店直後から「四軸」べた褒め・・・・・・・・・・・・・・・・・・深トロで引き釣り+立て竿泳がせをしたくて飯島堰堤上流へ入ったと思いねぇ・・・・・・・・・・・・・後はKちゃんの四軸の感想である。
引いて釣る事が多くなったけど「鮎釣りって」掛けるまでは腕が七分に竿三分、でも掛けてからは竿が七分、腕三分と思う」幾ら道具が良くても掛けに行く腕がなくては数伸びはしない!
でも掛けてからは使い手の言う事を聞く竿が必要。最高級品でなくても自分の釣りに合う竿に出会う事が釣りを上手くすると思う。今日の釣りこの竿の優位性を感じさせられた。
一番に感じた事鮎の抜き出が良い事25〜27cmでも竿の言うなりについてくる。竿の起こしが良いのだろう。四軸カーボンの最大のメリット縦x横x斜め2方向のクロスカーボンがねじれやひねりに強いという他に竿にPowerを与えている。激流は無理でも瀬釣り〜深トロと全般に使いこなせる竿だと感じた。九頭竜なら福井大橋〜水源池〜福松橋〜五松橋〜志比堺〜鳴鹿もせめられる

これ一本で九頭竜川全制覇出来ると思う。中級車〜上級者に人気が出そう。」 これは北島の龍神K氏とほぼ同意見である。
見る人が見ると使うべき人が使うと結論は同じ。       「画像の答」は上の画像が修正パーツの入ったプロト
2012年10月4日(木) 風切竿龍85&四軸龍90 見積価格提示
両新製品とも、正に当たらずとも遠からず、考えていた価格の範疇を若干オーバーする価格にて見積が出た。
製造の強みはここにある。OEMの弱みはここにある。年間鮎竿を何本売れば良いのであろうか!?
製造側はロットや資材・塗装・アフター・技術料の範疇までも数字をONして行くのだろう!か?
心づもりをしてた高め方の数字を見透かされたように提示された。
兎に角、良い物を造りたい!素材のu価格が高弾性〜超高弾性を使用すると高くなっていくのは百も承知のつもりであるが合計合算された金額の微妙な差異までは読みとれない。
利益を削れば良いだけの事!と言われます。OEMは他店転売は効きません!返品も勿論不可!売り残してしまったらマイナスが大きく顔を出します。見積は税抜き・小社販売価格は税込です。消費税が7%〜10%になると思うと・・・・・・冷や汗が出ます。
実際、薄利だからこそ、価格以上に価値観があるからこそ根付いた人気だと自負します。
価格発表はもう少しお待ち下さい。
再々々度交渉してみます。


四軸・龍90 硬硬調POWER の 四軸=四軸カーボンってなぁに?


素繊維の用途が多岐に渡っている事は御存じであろう。
旅客機・船舶・車輌・住宅資材からゴルフクラブ・テニスラケット・アーチェリーそして釣り竿に至るスポーツ用品の数々が炭素繊維で出来ている。
軽く・強く・腐食し難い素材としてあらゆる分野のニーズに応えきってる日本が生んだ化学繊維である。
繊維を芯金に巻いてシャフト化する技術は釣具業界から派生していった。
O社・D社・G社がゴルフシャフトの下請けやブランドを持っている事は余りにも有名。
釣具業界では勿論竿を成型するのにPAN系・ピッチ系の選択から低弾性〜中弾性〜高弾性〜超高弾性の組合せを講じて用途に応じた素材で竿を造っている。

今回は4軸の威力と魅力に関して述べておく。
カーボンヤーン(糸)を縦・横・斜め45°・斜め135°の4方向からクロスさせシート状にした物を四軸カーボンという。
カーボン繊維で構成する円柱状のシャフトの中で縦方向繊維は曲げ曲線剛性・横方向繊維はつぶれ・圧縮剛性の役割分担をする。
それに、斜め2方向・45°と135°のクロスは「ひねり・ねじれ」に対して強力な剛性を発揮するのである。
この「曲がり」にも「ツブレ」にも、又、どの方向からの「ネジレ」にも強烈な特性を発揮する「四軸カーボン」LUREROD分野では大きく受け入れている。
勿論上質な四軸カーボン」の編み込みのこまかさ、ヤーン(糸)の密度や弾性で用途や価格差が出来るのは言うまでもない。
四軸・龍は勿論最高級素材を使っている事jはいうまでもない
結論的に四軸の特性はと言うと「ねじれ・ひねり方向への力を抑制し形状復元力を促進する」が副産物としてPOWERを増す恩恵に浴する。
飛距離とねじれ難さによる飛距離の正確さを追求するゴルフシャフトに多用される理由はここにある。

25年度モデル【四軸・龍90HHP】は従来の四軸シートより更に高弾性・高密度の四軸カーボンを全身に装備、形状復元力の速さに大きな影響を与える「ねじれ」を抑え、高弾性〜超高弾性ブランクスを保護、そしてよりPOWERと感度・直進性を増す事となった。
高密度四軸カーボンは、龍を戦闘態勢に入らせる「鎧」の役目を果たす。
龍のブランクス能力を最大級引き出している。竿ブレのなさ・高感度・鮎の抜き出しの速さ・操作性・力強さは二人の九頭竜を代表するテスターをしてと「280gとしては猛烈なPOWERを感じた。
水面までの抜き出しが早いのは、ブランクスも良いが四軸の良さがでている証拠でしょう。先が1.5mmと細くて高感度#2〜3〜4〜5の落ち着きは今迄の「龍芯竿」クラス。購入は決まり」

異口同音での同意見と言う結果となったのも頷ける。
最大唯一の欠点?が「纏った鎧の付加価値の代償=重量である。」
その280g=硬硬調POWERをどう捉えてくださるかであろう。

減量する為にブランクスは低レジンの良質高弾性素材を惜しみなく使った。
「四軸の長所を引き出す為の工夫でもある。

仕上がりは上出来!チャラ瀬〜早瀬〜急瀬〜平瀬〜トロ瀬迄、瀬釣り全般をこなす銘竿にならんとす。

他メーカーが同じ事をすると25万円の売価がつくであろう。
税込販売価格を15〜16万円と先行してHPにUPしたのは私の希望であり夢でもあった。
現実は・・・・・・・・・・・・・・・・・・。努力の最中でもある。

2012年10月19日(金) 四軸カーボン製品が少ない?理由!
フナヤオリジナルの来季リリース予定の期待の新製品は「風切竿 龍85早瀬POWER」と
「四軸 龍90 硬硬調POWER」の2本である事をお知りの方も多いであろう。
やや路線経路が若干違ってきたのが「四軸 龍〜」なるまさしく#2〜#7まで四軸カーボンで巻き上げた「龍」である。
ここでややベールに被うわせ気味であった四軸の話をしなければなりません。
四軸カーボンは縦横斜め二方向からなる四方向にクロスヤーンが置かれたシートになった織布です。
ブランクスは高弾性〜超高弾性のPAN系&ピッチ系の50〜55〜60〜80dカーボンをMIXさせて造らせました。
この辺の技術は12年培われたノーハウが凝縮されています。
この高感度・高反発・軽量のブランクスに今回は高密度四軸シートを更に巻き付けどの方向に竿がひねられてもネジレによるPOWERロスをしない様、
#2〜8B迄四軸シートを巻き付け、よりPowerfulで感度も増す構造にチャレンジです。
表題の四軸カーボン製品が360gの鮎竿とLURERODの一部にしかない理由は「重量が敢えて増す」事のリスクを回避さす為でしょう。
構造的には良い物と判る為、各社部分的に四軸カーボンを使うのですが「ひねり」「ネジレ」が一定の決まった箇所で発生しない多種多様な状況・条件で
造られると判り全身四軸の方向が正しい!しかし重い事が製品を高く見せない!と言う結論に達している様です。
我々は重量と竿の張りで価格を判断・判定する習慣が出来上がっています。
超硬なら330〜295g 急瀬ハイパワーなら300〜250gの範疇なら・・・・・・・・・・後は値段。
四軸を巻く事で先径1.55mm元径25〜27mm(グリップエンド最大値)の硬調〜急瀬クラスのブランクスが超硬クラスのPOWERを持つ!
としたら・・・・・・。ミラクルROD!この非常識が常識と変わりますように。
【追記】・・・・・#1にはシートを巻かない理由
竿をねじる基点は元竿と先竿と思う。
しかし元竿はねじる作用は誘発してもねじれにくい。
先竿はねじれる原因を作るが#1自体はからまん・回転・直感・ローリングTOP等回す事で作用力は逃がしていると思う。
#2以降#7迄は瞬時ネジレが小さくではあろうが作用していると考えられる。

2012年11月12日(月) 2013年フナヤオリジナル鮎竿(新作)について思う事
色々と野暮用に追われHPの更新が出来ませんでした。
やはり、気になる事は鮎に関する事ばかり特に新作の反応が気になります。
お問い合せでも『かぜきりさお』は・・・・・・?『四軸』の性能は?が10月は多くありましたが・・・・・・。今一度読み方から・・・・・・・です。


風切竿は「ふうせつかん」と読んで下さい!
四軸は「よんじく」とお読み下さればOKです!
四軸 龍90 硬硬調POWERは素材名を製品名にしたのは四軸カーボンの秘めたる長所と使用後の感想が更に好印象になる可能性を感じたからです。
カーボン繊維は進化の道を急ピッチで進んできましたが目で見える構造こそが分かり易い納得し易い要素と思います。
出来れば四軸での長尺物オプションパーツ〜急瀬〜早瀬迄のシリーズ化も視野に入れて考えています。
その為には更なるアピールと販売実績が必要となります。
原点は変わりませんが鮎釣り人口の高齢化 鮎釣り新規参入者の少なさ 何よりも放流鮎の歩留まりの悪さによる釣果・河川管理問題等逆風が吹きます。
少なくとも「鮎釣り」という文化の灯は消してはならないの思いで頑張るつもりです。
2013年フナヤオリジナル鮎竿(新作)について思う事は 表題をクリック下さい。