NEW AYU ROD
(新作鮎竿)について                     第一章に戻る

第2章 名人!鮎がいない川!と豪雨には勝てず!

異常気象と放流鮎・天然遡上鮎もいない川には人気(ひとけ・にんき)はない!
釣友Kちゃんにプロトを預けて2週間経った。
そろそろ意見・アドバイスをと思っていた矢先TELが入りプロトを持参してくれるとの事。
夕方、丹南方面から片道30分を費やしプロト返却の為だけに来てくれた。 いつもながら気配り「ありがとう!」感謝!
「どうだった!?」との問いに開口一番
「合計10本近く持っているけど見事な位 フナヤオリジナル!って言う感じが溢れているね。2本とも!!」
「先調子!高感度!持ち上げスピードの速さ!抜け軌道の正確さ!軽さ以上のPOWER!等々又進化しているな!って感じた。
王道を行くものはどんなものでも必要。亜流が主流になる事はあっても王道は頑として残る物!王道あればこそ派生群が出来アンチが成立する。
 特に今回の早瀬90はそう意味では素晴らしい竿! リミプロ・GP 銀影KSPTクラス!のオーソドックな先調子仕上がりが良い。
テストで竿を出した真名川や岐阜の馬瀬川・和良川では型が出なくって17〜18cm。だったが放流鮎の独特なモゾモゾ感もしっかり感じ
ためが効くき余裕を竿が返してくれる。ワンランク上の潜在能力を秘めている。
20〜25cmの入れ掛りを求めたかったが今年は東北〜関東〜北陸で局所的豪雨の異常気象続きで7〜8月と良い日が少なかった。
同じ時間を費やするなら河川の水は綺麗な方が気持ちが良いし、自分の中で競う為に釣れれば釣るが争う様には気を出さない。」
早瀬といえども局所的豪雨と放流対策の悪さで九頭竜川中部で使えなるチャンスが作れなかったのが残念!
天気は如何ともし難いが悪評は釣れない理由の解析と改善は速やかにやるべし!」


とは長年釣りをしてきた釣師の心境と早瀬90の感想。

その後 Kちゃんとスタッフとのミーティングが始まる。
まず、チューンすべき箇所・・・・・現状での仕上りで充分じゃない!という意見もあるほど上質なアロマ。
ここで妥協せず少しでも高水準さを求めるのが我々の仕事だし感性の見せ所である。
くわしい内容までは公開できないが喧々諤々!より高感度・バランスを更に高め、よりPOWER UPさせる様、♯1・2を差し換える事で決定。
この意向を製造工場のビルダーに納得して造ってもらうのがなかなか大変な作業であり緻密さも要求される。
プロトと言えど素材代は製品と同額かかり一度ならず二度〜三度と覆り挙句は没! 掛る費用は数十万!では・・・・・・・・・。
儲からない筈です(涙・・・・・・・・・・)
今回は【御王道を行く早瀬竿】と云う事で快諾!されました!
二週間後   早瀬90のPOWER UP KAIZEN PARTSが届きました!

9/2県内某所 スタッフ実釣会

強い北風の中風を切る急瀬85
85と言う意味合いと「ふしぎな節」の為
竿が[S字」になり難い! いや!殆どならない!

二本同時の御紹介は見られる方も書く側も紛らわしくて良くないと気付いた。
まず早瀬90の御紹介
正式名 
 早瀬 龍 High Power90 MAJI と命名  MAJIは本気・真剣 
9m 222g
 8本継 先径1.55mm 元径25.3mm

福井・九頭竜川では8.1~8.5~90~95超硬 超超硬竿を持ってなければ太刀打ち出来ない。
郷に入らずんば郷に従え の教えは99%正しい。それは100年近く掛り現場で磨がれた技【九頭竜返し】であり【チラシ仕掛】
【巾着腰玉網】 【潜行板オモリ・スケット】等の必要が生んだ道具であったから。
しかし日本の大半の河川は狩野川・有田川・仁淀川・矢作川・日野川等々の様な平水が30〜50cmで平野部のなだらかな場所が
好釣り場となっている河川が一般的で好まれる。
勿論金属・ハイテク・複合糸と言う超極細糸やナイロン・フロロでも0.2〜0.175〜0.15号を丁寧に扱える竿の調子は・・・・・
硬中硬~早瀬~急瀬となる。
近年道糸のすべてが驚異的に進化し強烈に強く・丈夫になっている。が、竿で捌く為には軟調子の様にダワンダワンではなく
水中の鮎を持ち上げたいと竿先を突き上げた途端水面を切って囮が飛び出す位硬くても駄目である。
泳がせてもコントロールが出来、瀬で引き上げても囮なりに引き釣りが出来る!
やはり[早瀬~早瀬パワー~早瀬ハイパワー」の硬くもなく柔らかすぎず一番安定する早瀬シリーズを選択したい。

さて小社の新製品 早瀬 龍は奇を照らさないセオリー通りの9m・222〜225g(PUROT)軽量・且つHIGH POWER
先調子のハイクオリティ早瀬ロッドに仕上がりました。
ネーミングもダイレクトに早瀬+フナヤオリジナルの称号「龍」だけにしました。

価格は150000〜165000円(税抜)に落ち着かせたい。

改良パーツの効果は絶大!
20〜22cmのGOOD SIZEの囮を足元から丁寧に放してやる。
始めは躊躇しながらゆっくりと泳いで行ったが鼻先を目印10cm位ツンツンツンと持ち上げ「行け!」の合図を出すと
動きが変わる。流れの縁までもう少し[GO!」サインで誘導。
明らかに流れの上流方向に鼻先を向けている。目印の動きが早くなりガリッ・・ゴリガリ・・と鈎が石を触る!
目印が一瞬ふける!「来る!」と思ったと同時に来た!
竿のベンドを目視しながら敢えてゆっくりと引き寄せる。
1〜2度流れに戻ろうと抵抗を見せたが竿のトルクが勝ち過ぎるのか囮が水面に顔を出してしまった。
軽く天に竿を突き上げる!空中では女王様も戦う術もなく簡単にタモの中に納まる。
瀬ではもっと早く勝負がつきます。
テストだからいつもより丁寧に下流に送り出します。
いつもならセッカチに竿を寝かして一番、流れの芯に闇雲に引き釣り入れ頭の中は入れ掛りモードとするんですが今日は
違います。囮の云う事を聞いてやります!引いてイヤイヤをする時は敢えて引きません。竿先には常時軽いテンション。
イヤイヤばかりでは釣りになりません。イヤイヤの重みが微妙に変わります。竿なりに着いて来ます。
白波ともくれにトレース!棒引きにならない様誘いをかけ引いて竿先が上竿ゾーンで止めて待ちます。30カウント。
1・2・3・・・・・10・11・12・13・14・1〜目印が走ります。
瀬と言っても30〜50cmの水深ではのされません!超高弾性バトルスーツで身を覆ったMAJI POWER早瀬龍の勝ち。
2時間11匹と釣果的な問題より早瀬 龍の盤石な横綱相撲をみられ感じられただけで満足!
天気優先!仕事を抜けて出掛けた価値あり!


9月13日 再再度 調子確認の為 某所にて竿(早瀬9m)を出す。
1.5〜2号必要な瀬で引く。
ピンシャンとし、222gとは感が得られないPOWERで難なく心配事を払拭した。

名手Kちゃん!
 早瀬龍90が王道だとすると急瀬855は斬新なコンセプトを持つ鮎竿のNEW WAVE NEW STAR 超新星といえる。
鮎釣りをこよなく愛する件の鮎師の楽しみ方は、竿を立てて、囮に50%強の主導権を与えじっくり焦らず囮がその時々
通ったルートが最良と信じ攻めるオーソドックスな早瀬の釣りが得意とおっしゃる。
一方、瀬を好む鮎師は平瀬を何度通しても囮が変わらないと見切るや否や白泡の立つ急瀬を引けば元気な野鮎が手に入いる
手っ取り早い活路、近道!と頭の中だけが入れ掛りモード! ここに「瀬釣り」の落とし穴がある。
弱った囮→底石迄潜らない→オモリを足す→竿の胴がたわむ→オモリが噛む+囮も石裏で休む→根掛り→ラインブレイク!・・・・・
瀬でこそ囮の元気さと操作性に優れた先調子ロッドがものを言う!
引くと言う竿の操作も胴に折れない急瀬並の腰の強さの新製品 早瀬龍なら楽々展開できます。
悪い状況になった時こそ、この早瀬龍90を信じて引きます。一匹の野鮎を還す事だけに集中し引きも強弱・緩慢・高低等の
テクニカル アクションで変化をつけ、慌てず冷静にそして何よりも丁寧に扱う事で感度も聞き取れ「魚信」に結び付きます。
釣りには「ビギナーズラック」があり気を発していない初心者が大物を掛けたりする事がありますが、事、鮎釣りにはそれは
ありません。
竿も上級者が何故20〜30万円の竿を求めるのか!?  それは15万円以上の竿から使用素材が高弾性・超高弾性炭素繊維に
シフトして行き見違える程扱い易くなります。
車で例えると1500〜2000CCと2000〜3000CCの乗り心地・操縦性等々の微妙ながら数多の違いでしょうか!?
好きな事に時間や資金を費やす事の出来る人は幸せです。
価値観の違い・大小の差がはあっても(いやあるのが然るべき)1人でも多くの人にこの早瀬龍の持つ価値観を共有して
頂けたら幸甚です。


続いてもう一本の急瀬85の、コメント!  名付けて

九節魂 龍855 急瀬POWER 230g 8.55m 9継 先径1.7mm
鋭い方なら言わなくともへんちくりんな竿と一笑に伏されてしまうかもしれない!
予定の865が8.55にならざるを得なく為った訳は至極簡単! 
 出来上がったプロトは現場で店内で屋外で厳しいテストや振り調子・オモリを着けて抜調子等々納得行くまで審査される。
8.55mにした理由はモーメント指数で表わされる「持ち重り感」を出来る限り小さくするためである。
モーメント指数=標準自重?竿尻から重心迄の長さ である。
数値が小さい方が持ち重りしない竿であると言えるが比較する竿がほぼ同じ位の長さで金額も同額ゾーンにある物が望ましく比較の対象になる。
が、G社以外表記がない事から数値のだけに頼る比較選択肢はない。
去れど重い物よりも軽い物クネクネの竿より操作が効く感度の良い竿・持ち重りのしない竿が好まれる。
物理的に作れば先が細く元を太く重く急テーパーの竿を創れば持ち重り感の少ない竿が出来るはずだが235g急瀬Pの斬龍に元経28mmの
グリップエンドを付け200gのウェイトバランサーを入れて重心が後ろへ来ても軽く感じない。
8.55になった訳・・・・・・各節は先短設計で先調子、230gそこそこなのにどうも先方ベンドの終わりと溜め起こす元竿〜#8〜7〜6の
セクション間の微妙な調整をして3cm〜5cmのカットが素晴らしいバランスを生む。
865の10cmは1.15%だが#5・6での10cmカットは5〜10%と大いに影響する。
これは現物を見て判断して頂きたい。
今回の最大級の特徴でありセールスポイントは継数である。
近年扱い易さ・軽さ・バランスの良さ・風切り抵抗の少なさ等等の理由で85の見直し開発が進んでいる。

当社の竿は「先調子で有る事≒先短設計・・・#1 65cm #2 78cm・・・・・・という小節でありながら全長は915〜925
もあるマジックロッドしかも超硬で295gと軽量のミラクルさも兼ね揃えている斬新な設計の竿もある。(龍芯竿915・撃龍竿925)
今回の至上命令は8.5クラスで元竿〜元上は標準的長さに作られた9継ROD。
小継のデメリットは継ぎ数が多くなり過ぎるとベンドが重なり代に吸収されてしまいギクシャクとなって綺麗な弧を描かない。
小節構造の妥協点は強度を残した軽量化 つまり極上素材をふんだんに使いジョイントによる強度を出しつつカクカクしなくする。
構造公開は出来ないが各節の絶妙な 切りの長さと節に応じた炭素繊維の選択技術があるビルダー珠玉の技!というしかない。
 
あす(9/16)いよいよ最終改良プロトが到着するが 九節魂 斬龍855についてもう少し語ろう。
ここで断っておくが元来稚拙な文しか書けない私「同じ様な内容」が重複し書かれていても熱心さの成す仕業と御許し頂きたい。

竿の継数と各節の長さについては9m7本継の最大メリットが【グラスリ】の様な細身スローテーパーであるとすると理想形の竿ではない。
逆に8.5m9本継と節を増やすメリットは竿が嵌合部位が多くなる事で丈夫になる。
竿が川風に煽られても折れ曲がりの起点が短い為[S字」になり難いのである。
これは実釣の際歴然とと感じた。
下流から強烈に吹き上げる気流に立ち向かう九節魂!
思い切り竿の胴を握り押し戻す。台風の余波なのか満身の力がいる!
煽られた団旗を果敢に押し戻す旗手様な様。押し戻った!
胴が折れてS字に為ろうとする竿を戻す技はない。竿を短く硬くするしかない。855の長さが丁度良い!
風切りの威力は「風・切」どころか「嵐・切」のカテゴリーである。

節の短い利点がここにも表れた。まさしく斬龍! 斬流! 斬!流 流れを斬る!龍を斬る!竿である。

超高弾性炭素繊維使用の230gは90の早瀬HPクラスだが 8.55と九節で節の微調整で軽く硬く最高水準の急瀬Pの域に達した。

何時もなら唯一無二のテスターである【TOMO氏】の出番であるのだが生業の内容に変化があり1〜2年は‥…という事情。
(氏のブログ/STREAM SIDEが更新されていない理由もここに訳があったんです。)

そこで御願いしてみたのが元マスターズチャンプM F氏
相手の都合も聞かずの御願いだったが・・・・・・・・・・・・快く合点だ!!の返事。  9/17花の都へ!

 遡り最初に九節魂 斬龍のテストをしてくれたKちゃんの貴重な感想を記述しておく。
「230gの8.5m急瀬RODって8本?継ぎ?じゃ画期的なんだ9継って。そういえば最初に作ったFM81は当時¥29800で売る!
普及版・超超硬を造ったし 初代 引抜急瀬90は立てて良し引いて良しの九頭竜川向きオールマイティ竿として通販でも好評だったよね。
その後はロングヒットのSUPERLIGHT超硬90 尺鮎を獲る!獲れる!SUPER HARD超超硬85等々のヒット作。
脈々と受け継がれているのが他メーカーにはない夢を追う!夢を現実にした竿造りだよね!まさしくDREAM COME ROD。
今回の9継ぎ急瀬竿はそういう意味でドリームロッド。
調子的には安定感のある急瀬竿・シャリとしていて掛かれば溜まり気味で抜き易い竿。
Power的にも24〜25cm迄なら十分対応すると思う。
イレギュラーな存在ではなくセオリーに近い調子。背針で瀬を攻める事が多いが囮鮎の誘い、持ち上がり・抜けの方向性も頗る良かった。
惜しむらくは九頭竜川が駄目だった事で強い引きの大鮎と対峙出来なかった事。
まぁ釣れない川と言おうか香魚がいない川って言われ続けない改善を講じないと売れる物も売れなくなる負の連鎖が始まる。
これだけは避けないと鮎文化衰退はフナヤの死活問題。これが一番困る事。気軽に行ける店がなくなる事。は釣りを辞める時に繋がる」
とは嬉しくもあるが切ない現実となるやも知れない話。
 
第3章 鮎釣りよ 永遠なれ!  に進む。