獲れなかった巨鮎・大鮎を獲る為に・・・・・
瀬釣りを征する為に・・・
                          

@瀬を中心に攻める事が基本であるのは、鮎自体が石垢(珪藻)をはむ為に縄張りを形成する習性があり、流速の早い位置にある石は、嵌れる〜流れでも磨かれる〜新鮮な石垢が付くの連鎖が始まる。
それに、強い瀬の中で個体主張が出来る勢力を誇示を最大限する鮎は小さい鮎より大きい鮎である事は言うまでもない。
一口に「瀬」と言っても流芯・若干でも溝になっている深み・そして石が小石より大石や岩盤の方が大鮎が着きやすく、好条件が揃うのは落差が始まる瀬肩やジャラ瀬が急に深くなる場所に流れが沿って入り込む溝ゾーン・広い瀬が水を集めて荒瀬に変わるゾーン・そんな地形でも深い溝側の壁に馴染ませる様に操作すると掛かりも早いし型も良い。流れが荒瀬〜激流となって行き水量の多さでも大小差が出始める。浅<深 遅<早 小<大 少<多 チャラ<激の法則はある。もう一つテトラに際に付く鮎の方が一回り大きい。
全国的に水量が豊富で水位も高目、しかも流速の早い河川が巨鮎河川である。
九頭竜川鳴鹿堰堤上流・高橋〜谷口〜飯島〜北島〜大野島〜坂東島〜小舟渡が大物に恵まれるチャンスも多い。

A獲れる為の工夫
まずは仕掛の強度を出す事は誰でもするが竿〜針までのトータルバランスを考えて欲しい。
単純にオーソドックスなパターンなら道糸はナイロン・フロロなら0.6〜1号を使うべきだろう。
道糸=水中糸が0.6〜1号なら天上糸は自ずから0.8〜1.5号となる。
基準は水中糸であるからハナカン回り(中ハリス)1〜2号である。
つまみ糸という考えは細糸仕掛の時の方策である為、ハナカン回りの糸をつまみ糸分の長さ立ち上げた方が強度を増す。

B獲る為の創意工夫
Aで紹介した事は一般的な仕掛材料(ナイロン・フロロ)を使った造りやすく、安価に済む大物仕掛である。
が、現代人ならハイテク・ナノテクの時代に対応した強くて・細い素材を駆使するべきであろう。
ハイテク糸なんて・・・・・!?とおっしゃる頑固一徹鮎師も良いですが、どこが、何が変わるかという事だけでも聞いて下さい。
すばり、決定的な所は瀬の中で囮の馴染みが違ってくるのと追いや針の擦れ状態まで判ります。。
それは仕掛が細いから糸に当たる流速抵抗が少ない。所謂、流れを切っていると延びがなく感度が増していると考えても良いでしょう。
これが金属が入った物であれば比重もあり一石二鳥となります。
0.8号ナイロンだと底馴染みするまで、モゾモゾ感・囮が浮かされる時もありながら底に着く。
所が金属系ならスルリと違和感を感じず馴染んで行きます。
ここで仕掛のバランスを考えて見ましょう。
通常ハイテク糸はナイロン・フロロの2.5〜3倍の強度がありま
す。
例えば0.1号金属なら0.25〜0.3号のナイロン・フロロに匹敵します。
0.25号金属なら0.6〜0.75(約0.8号)以上の強度があるという事になります。
普通ナイロンでも号柄は0.8号止まりが多いのですが金属は0.3・0.4号という規格もありx3倍と計算すれば0.9号・1.2号という常識外・桁外れな強度を出します。
つまり細く囮馴染みが良く強度があるという物は巨鮎ゾーンに囮を侵入させやすく激流対応で浮かされて入らなければ掛からない!
オモリを7〜10〜15〜20号と足していける「オモリの達人」以外は「件の5号止まり」それで普通です。
だから、ハイテク糸を駆使する事でオモリの大小をコントロールを軽減できます。
強いて言えば使わない方が釣れる可能性の%が落ちてくるといっても過言でない!という事です。
しかしハイテク糸オンリーのPEライン(ダイニーマー・テクミロン)の細い号柄=0.2号前後を道糸としてオモリを打つ瀬釣りに使用すると,撚り糸の柔らかさが逆に弱点となり、道糸自体がオモリやハナカンに絡み付きます!
磯のカゴ釣りにハリスを細くし過ぎたりナイロンハリスにした時に「さばき」が効かずに絡むと言う現象と似かよっています。
竿への負担は大きくなりますが、使用安定感がでるのはPEは0.3号以上は必要と思います。
下の仕掛例参考になれば幸いです。
ナイロン・フロロ・PEを道糸として使用する場合は天井糸に直接結接すれば良いと思います。
どんな釣りでも糸の強度を出させる為には結び目が少ない直線的な仕掛が理想とされます。



少し横道にそれますがナイロン・フロロ・複合・金属糸の使い分けについて書き記したものを転記します。参考迄に御笑覧下さい。

鮎道糸に対して個人的に感じている事
ナイロン→泳がせの時の必需品!糸質が柔らかいので水中おばせが利く。鮎をコントロールさせるなら一番良いと信じている。0.20.25号をハナカン仕掛に直付けつまみ糸はつけない!チャラ瀬・平瀬等水深対応がそのまま行ける。
使い易さと現場ででも補修が聞く便利さが良い。
特性→吸水性がある(水分を吸う事によって劣化も始まるが水分吸収でなじんでくる)結接強度が強い。
(ジョイント部分は結ばなくてはならないが2重・三つ折り・別糸添わせ8の字結び等でジョイントと結びとこぶにクッションを与える)伸度がある。(伸びる事で破断を防ぐ・・号数以上に強度以上が竿の曲がりと糸の伸びで出る。フロロも同じ。

フロロカーボン→吸水性がない。(長時間使用でも水中劣化は起きない)比重が重い(ナイロン1.14・フロロ1.78・PE0.95
沈みやすいと言う事。水中屈折力が良く水の中では見え難くなる。結節強度がナイロンより劣る。
初期伸度値が低く伸びがない様に感じる。巻き馴染みが良くないが(パラパラする感じ)張りがあり、縮れにくく、根ずれにも強い為、瀬釣りに使う方がベターと思う。泳がせ釣りの究極の選択肢をと言うとフロロはしなやかさに欠ける事と高比重為、操作時のおばせコントロールが若干し難い気がするがナイロンと同じオールマイティ。

複合糸→ジョイントや目印の上下させる際こすれて破断する事がある。複合素材の単体伸度が違う為、引張強度にムラが出る
ザイルが切れる様にゆっくり切れる。キンクに強く、ねじれても撚りが取りやすい。
使い易さとナイロン・フロロより2〜3倍の強度がある。
選びの基準は比重が欲しいのか?強度が欲しいのか?使いやすさのメリットを取るのか?で選択。

金属糸→細糸のメリットは比重の重さと線径が細くて強く流速を切る効果は抜群の為、水深が50cm以上のある瀬での使用が効果的。
強度3〜4倍と考えてつまみ糸・空中糸の号数選びをし、つまみ糸は臨機応変に15〜35cm。
接続は編み付け
(PE・ケプラー・直編み)


こ2〜3年の金属糸のテーマは極細と極太。ナイロン・フロロで出ない強度の号柄金属のメリット。超硬竿に0.250.3号のメタルの威力かナイロン・フロロの0.40.8号の使い易さ・造りやすさのどちらを選択するか?!
後半の巨鮎は馴染みも良い
0.25以上の金属と決めている

C針について
難題なテーマであって良い悪いの結論は出尽くせない。
針で言える事は針先の長さとふところの深さで成り立っている。
針先が長くアール(ふところ)の深い針は針先が立ってからえぐりが深く大きく刺さり込むという事で一般的に瀬釣り用=掛かりの早さよりバレ防止。
逆に針先の短い針は立ってから抜き出しが早い設計=いわゆる早掛けタイプという針である。
しかし、針先が短いがアールの深い針や先が若干内向きになってバレを防いだり、えぐりが効く様に短軸であったり、
軸線径・焼き入れの硬さ・コーティング有無等々比較対象がありすぎて決定力はない。
80%位の巨鮎ファンが選択する針は・・・・・・・
キツネ系・8〜10号・太軸の針である。
Dオモリについて
巨鮎・大鮎狙いには通らなくてはならない関所。オモリを嫌うと瀬釣りは制覇出来ません!限界が出ます。
オモリと囮の関係について
ハナカンからの長さが短ければ小さめのオモリで済むが水中での囮の動きは悪くなる。
長くすれば鮎の動きは良くなるが大きめのオモリを操る技術が必要。長く取る鮎師は竿を上下させ底石にオモリを当て底を取りながら囮も連動させ上下左右に動かして、の鮎に誘いを掛けます。待つばかりでなくアクションも出します。
普通はハナカンから30〜35cm位が普通の位置。流れと同化するオモリを選択して行きます。
流れに対してオモリが適正であるかどうかを知るには、竿先に聞くしかなく竿先が突っ込んでいない!フアフア上下しない状態までオモリを打ち替えます。
オモリも囮の馴染みを造る物であるから、道糸の素材・水深・囮の元気さ等で変化が出るのは言うまでもありません。
根掛かりをなくす事は出来ないが小さめのオモリで馴染めばリスクは軽減し、不要なロスは減ります。
その為にはハイテク糸の使用と元気な囮へ交換と元気な囮の内にオモリで素早く沈めるのが早道である事は言うまでもありません。。
鮎釣りの中で、針を・・・・囮を・・・・オモリを・・・・場所を・・・・仕掛を・・・・変えようか!?もう一回だけ!?面倒だから!?って言う事ありませんか!
頭に思い浮かんだ事を邪魔くさがらず先先する事、これが展開力に変化します。
又基本的な事を言いますが、オモリを付けたら不用意に竿先を下げない事。糸ふけを出せばオモリはV字に落ちます。鮎も石の横に入り込もうとします。
オモリを付けたら竿先には上竿・下竿になってもテンションを感じている事。根掛かりさせない為の必要な竿操作の第一歩です。
E竿について
仕掛が完璧なもの(竿の調子に適応している・・・例えば早瀬調子に水中糸メタル0.1号)で、ん十万円以上する鮎竿を使い、背針等を駆使し技術があれば囮を激流に馴染ませ、大鮎を掛けるまではこなす鮎師は沢山います。
しかし問題は掛かってから取り込むまで竿が主導権を取られずに如何に操作出来るかに尽きます。
まず、掛ける迄は竿が自分より上竿である事。引きが強烈と感じたら竿をすぐに立てずに、横だめで上竿をよりキープし竿のPOWERが優ったと感じたら竿を立てる。立てたら、両脇を閉め囮が顔を出しに掛かるまで、脇を締め元竿がお辞儀しない位置を保持、コントロールする。
囮が水面を切り掛かり鮎が出始めたら・・・・・は玉網受け・返し抜きのどちらでも得意な方で。
しかし、そこまで至る為には竿の調子や設定がどうであるかが、最重要課題になります。
荒瀬や激流にいる大鮎・巨鮎を仕留めるには「引抜荒瀬」「荒瀬抜き」「激流返し」「超硬」「超硬H」「超超硬」等々それらしい名前の付いた鮎竿から選択する方が正しく、近道と考えます。
簡単に一般的な「抜き調子」と「○硬調子」の違いを述べると抜き調子と謳っている竿は先径をやや太くし水面まで持ち上げ抜ける様にしてあります。
先径を意識的に太くする分バレリスクを減らす為にも曲がり曲線を出す為にも「胴調子」の竿になりがちな造りが多くなる事は愈なめません。
他のPAGEにも述べてある様に、「胴調子」否定論者ではありませんが延べ竿が曲がり過ぎる事でのされに掛かると下がるか身切れ承知で起こすしかありません。2つの選択とも正しくはない!と言えます。これを御覧の方なら1〜2度は経験され、中には折れない筈の元竿・元上を折られた方もいらっしゃると思います。
巨鮎・大鮎を獲る為には先径が出来るだけ細くて弾力性のあるチューブラ穂先を装備した先調子鮎竿ならどうにか浮かし切る事は出来そうです。
胴が折れる竿(超硬でも胴調子)の原因は#4/5/6/7(9mの場合)の素材構成の違いだとプロトのパーツを苦情を入れながら何度も造り直させている内に気付きました。太いパーツは材料コストも高いが薄く巻くのでは激流では耐えれません。
例えば230g・30〜40万の竿に0.4号の金属糸にオモリ7号を付けて荒瀬で引き合う鮎師はそうはいないと思います。折れてしまうから。
軽くて反発力の良い50〜55d60〜65dカーボンを#4〜7にも厚巻きや3層巻きにして超硬・超超硬を造ろうとしたメーカーはいなかったんです。
それをオリジナル・OEMという事で、工場→販売という最短流通でコストダウン・現実化したのが「フナヤオリジナル鮎竿」です。
全機種、曲げる意識の他に、曲げた分を起こす!と言う先の曲がりを#2が#2の曲がりを#3がと言う様に「起こしの連鎖」が伝導する様設計してあります。
トータルコンセプトは「絶えず主導権の獲れる先調子鮎竿」です。
真っ先に大鮎・巨鮎を獲る為の購入リストにお入れ下さい。
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