ソリッド穂先の使い分け対策
ソリッドの使い分けですが魚の大小による選択と考えがちなのは「ソリッド=柔らかい」との認識の為です。
確かに鮎が小さいサイズの時にノーマル(以下NT)を差替えて引き上げ過ぎない様にする。囮の鼻先を持ち上げ過ぎない様にする。
というチューブラ穂では厳密には引き回せないところをカバーする釣法としてソリッド釣法は始まったのですから間違いでは有りません。
が、今は流速+水量+水深を見極めて臨機応変に使い分けるのが理想かと思います。
【ノーマルタイプソリッド NTS】・・・先径0.9mm ソリッド40cm チューブラ45cm/全長85cm 回転直感TOP付
NTですが渇水時や早朝や降雨による低水温時、濁りによるケラレ・バラしを多発された経験はあると思います。
先ず第一の原因は野鮎の活性が悪いのですが、「待つ動作」チューブラでは引き過ぎてしまい「張らず緩まさず」と言う近代鮎釣りの基本「ゼロ」の状態に!あるいは極、軽めのテンションで待つ!対応が出来ない・出来難いと思います。
そんな時に出番です。当たりも小さく弱めです。掛け針を長めに出し追いの悪さをカバーし先竿の微妙な変化を見分けるには秀逸です。
NTはダイワで言う「オートマ釣法」チャラ瀬・早瀬・平瀬で竿先が勝手に上下動し囮に負担を掛けず、まして追われれば微妙さが穂先に出ます。然し、NTは流速があると囮が馴染まない竿先がお辞儀してしまう状況になります。
又、囮は疲れ難いいと言うメリットはありますが先が柔軟過ぎて野鮎が追っても針に乗らないという事が稀にあります。
こんな時には「鮎釣り以外の釣りでは行う=あわせを入れる!」を実行して下さい。
欠点を知って使いこなす事上達の早道かも。
【パワータイプソリッド PTS】・・・先径0.8mm ソリッド30cm(高弾性素材) チューブラ50cm/全長80cm 回転直感TOP付
そこでPT(パワー)が登場しました。PTはNTより先径は細くソリッド部位は短いのですが高弾性で反発力はNTよりあります。
つまりNTでは馴染みさせれない急瀬で引き上げもオモリもOKな攻めのソリッドと言えます。
張りも強く硬めなので感度も良く今やソリッドの選択中一番です。
活性が悪い時に是非一度試して頂きたい。
嶋圭吾さんがRSと言って愛用するのが「ラジカルソリッド=RS」=パワーソリッド=PTSです。
使い道は低水温や小型であった時微妙さをより拡大したい時。浅瀬やチャラ瀬の引き釣りにも即応。
【ハイパワーソリッド HPTS】・・・先径1.0mm ソリッド25cm(高弾性素材) チューブラ50cm/全長75cm 回転直感TOP付
ハイパワー(HP)はソリッドをよりチューブラに近づけたいという発想から生まれた穂先です。
PTよりもっと強烈に攻めたい、逆にPTでは攻め切れない瀬が多箇所ある。
荒くじゃなく丁寧に強めの瀬を攻めたい。等々未開のソリッド釣法を提唱した。
鮎釣りの時河川の状況が分からず竿を何本も持っていき現場で対処する事も大切かと思いますが何かが合わない、針か道糸か竿の調子か分からずケラレ続ける時手段としてのソリッドが有効の時があります。
私も鮎釣りはチューブラ穂ありきだと思いますが、策を講じない釣りは満足感も半減だと思います。
鮎がいても釣れない!釣られない!と考えるべきで引き出しを多く開けて楽しい時間を意図して造るべきと思います。
ソリッドは竿まで丸替えし無くてもチューニングが効く便利グッズと捉え差し替えて行くアイテムと考えて下さい。
ソリッドはなくとも釣りは出来ますがあると「目から鱗」と言う時が必ずあります。
NTはソリッド釣法の基本ですこれを知る事が奥義を深めます。
人気はPTです。引く事が容易なのが人気の理由かと思います。
HPTはソリッドの進化系でチュ-ブラ1.2mmよりは細く弾性は硬いという魔法のスティックです。
以前に作ったページ「ソリッド穂先…きっとあなたの釣りが変わる」もご覧下さ!い
近年、神通川で龍星☆竿90急瀬HP+HPSの数釣りパターンも人気です。